2014年のブラジルW杯へ向け、新星ストライカーがベールを脱ぐ。横浜F・マリノスは18日、アウェーで広島と対戦するが、スポーツ報知によると、下部組織ユースのFW小野裕二が遠征メンバー入りを果たした。

　小野は昨年の全日本ユース(U-18)選手権の決勝(対磐田ユース)でハットトリックを達成するなど、横浜FMユースの日本一獲得に貢献。将来のマリノスを背負うストライカーとして期待されている。まだ高校3年生だが、木村和司監督がゴールへの姿勢やスピード、得点感覚にほれ込み、先週、正式にトップに合流させた。

　4日の練習試合・横浜FC戦では後半から入って、プロ相手に2得点の活躍をみせていたほか、トップ合流後の紅白戦でもゴールを決めるなど猛アピール。指揮官を「すぐにでも先発で使いたいくらい」とうならせる才能を誇る。

　中村俊輔も「高校生でトップの紅白戦に入って得点しているだけですごい」と評価する逸材。小野は一気に開けたJデビューに向け、「緊張している。出たらゴールを目指したい」と意気込みを語っている。果たして、どこかで出番があるのか。小野のプレーは、試合の勝敗とともに、楽しみの一つになりそうだ。

<写真>ユースでの小野

(文　近藤安弘)