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後任監督問題、レアル前監督・ペジェグリーニ氏らにオファーも決裂

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 原博実・強化担当技術委員長は会見で次期日本代表監督の選考経過を説明し、その中でレアル・マドリー前監督のマヌエル・ペジェグリーニ氏、オリンピアコスの監督に就任したエルネスト・バルベルデ氏に就任要請を断られていたことを明らかにした。

 チリ人のペジェグリーニ氏は昨季、レアル・マドリーの監督を務めたが、欧州CLではベスト16敗退。リーガ・エスパニョーラでも勝ち点3差の2位と無冠に終わり、1シーズンで解任された。オフでチリに戻っていた同氏と交渉の場を持った原委員長は「代表監督に興味があり、日本の選手の名前も知っていたし、年齢構成も知っていた」と、日本代表監督就任に前向きな姿勢を見せていたことを明かした。

 条件面でも「“レアルでもらっていたお金は出せない”と説明したが、彼も“そこまでもらうつもりはない”と話していた」というが、最終的には「それだけ長い期間、欧州からいなくなると、欧州のマーケットから消えてしまうのではないか」との判断で、交渉は終わったという。

 その後、昨季途中までビジャレアルの監督を務めたバルベルデ氏とも交渉。「オリンピアコスから話が来ているというのはそのころから聞いていた」が、EL予選で敗れたオリンピアコスはエワルド・リーネン前監督を解任し、バルベルデ氏に正式オファー。バルベルデ氏は08-09シーズンにギリシャリーグ、カップ戦の2冠を達成した古巣への復帰を決断し、こちらも交渉はまとまらなかったという。

(取材・文 西山紘平)

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