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4年9ヵ月ぶり招集の曽ヶ端「Jリーグの選手全員にチャンスがあるというメッセージ」

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Text alert@韓国・坡州

 鹿島の守護神としてJリーグ3連覇中のGK曽ヶ端準が06年1月の宮崎合宿以来、4年9ヵ月ぶりの代表復帰を果たし、10日合流した。

 9日の天皇杯3回戦・熊本戦を終えたあと、クラブスタッフから電話があり、追加招集を知った。

 「天皇杯で(相手と)ぶつかっていたので“どうだ?”というのが先に一言あって、その後、“川島君が外れるから(呼ばれた)”と言われた。今朝、羽田に行きました」

 久々の招集とあって、「びっくりはしましたよ。4年9ヵ月ぶりと聞いて、そんなに開いてたんだと思いましたね」と苦笑い。それでも初参加となったザックジャパンの練習では落ち着いたプレーを見せ、普段からひょうひょうとしている曽ケ端らしい味を見せた。

 「今の監督になって何回もやっているわけでないし、全体的に多少手探りしながらという感じ。その部分では入りやすかったかな」と分析も冷静だ。

 鹿島では数々のJリーグタイトルを獲得してきた。史上初のリーグ3連覇の立役者は、今回の招集で感じていることがあるという。

 「ここまで5年近く呼ばれていない選手が呼ばれたということは、Jリーグの全選手にチャンスがあるというメッセージ性もある。年齢的にも30を超えている選手が呼ばれたというのも意味がある。選手全員にとって刺激になる招集だったと思うし、その一人として精一杯頑張りたい」

 今季はここまでリーグ25試合で23失点、J1最少の防御率0.92。安定感は相変わらずだ。

 「チームとしていろいろ経験した。難しい試合、プレッシャーのある試合、それをこういうとこころでしっかり生かしたい。今は今回のチャンスをものにするだけ。4年後? その先はわからない。2日、3日と短いが、できることをしっかりやりたい」

 鹿島での経験を胸に、31歳が自然体での再挑戦をスタートさせた。

(取材・文 矢内由美子)

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