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12年ロンドン五輪へ向け、関塚ジャパン始動!

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 19日、2012年のロンドン五輪出場を目指すU-21日本代表が始動。11月に中国・広州で行われるアジア大会のメンバーに選出された選手たちが集まり、大阪府の堺市立ナショナルトレーニングセンターで初練習を行った。

 この日、13時に集合したチームは、まず宿舎でミーティングを実施。そこではW杯南アフリカ大会後に行われたA代表の4試合を編集した映像を使いながら、「攻守の切り替えと守備のやり方について話がされた」(FW永井謙佑、福岡大)。
 その後、予定を30分早めた16時30分頃に練習会場に入り、16時45分から初練習を開始。今回は参加選手が15人と少ないため、この日の練習には関西大からMF岡崎建哉やDF前田晃一ら7人の“助っ人”が加わった。

 立ち上げ初日で軽めのメニューになるかとも予想されたが、関塚隆監督は「明日にはもう試合がある。最低限やるべきことをやっておかないと」と、選手たちに早速ハードな動きを要求。パス回しでアップを行うと、その次にはフルコートを使ってのビルドアップからの攻撃パターン確認し、相手を置かないメニューながらも、後方の選手には押し上げて積極的に関わっていくプレーを求めた。続いて17時30分からの約30分間は、11対11の実戦形式。最後には入念にセットプレーの守備、攻撃の確認まで行い、20日に予定されているG大阪との練習試合に向けて急ピッチで形作りを進めた。

“関塚ジャパン”にとって当面の目標となるアジア大会には、Jリーグで活躍している選手はほとんど招集できていないわけだが、それでも指揮官は「我々は招集したメンバーがベストだと思っているし、彼らが今回のU-21代表選手。そういう気持ちの下でベストを尽くしてもらいたい」と選手たちの奮起を期待。本大会に向けては、「グループリーグを突破して、1つ1つ勝ち上がりを体験して1つでも上を目指すこと。良いスタートを切ったA代表に続けるようにしたい」と意欲を口にした。

 来年6月に始まるロンドン五輪予選まで約8ヵ月。関塚監督率いる新たな代表チームの記念すべき第一歩は、濃密なトレーニングから始まった。

(取材・文 永田 淳)

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