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[選手権]昨年全国4強の関大一が大阪連覇!!

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[11.13 全国高校選手権大阪府大会決勝 関大一 2-1 阪南大高 長居]

13日、第89回全国高校サッカー選手権大会の大阪予選決勝が行われ、前回王者で全国ベスト4に輝いた関大一と、創部初の決勝進出となる阪南大高が大阪長居スタジアムで対戦した。

 試合は開始直後こそ速い攻撃で阪南大がチャンスを作ったが、10分を経過したあたりからは各所で強さや巧さを見せた関大一がペースを握るようになった。関大一は、サイドからの攻撃をベースとしながらチャンスをを作り始めると、16分には左サイドの崩しからゴールに迫り、そのこぼれ球を後方から走りこんだMF梅鉢貴秀(鹿島アントラーズ加入内定)が蹴り込んで先制。さらにその3分後には、積極的なプレスで相手からボールを奪ったFW井村一貴がドリブルで持ち込み、ゴール右上に突き刺して早々にリードを2点に広げた。

 準決勝までの7試合で30得点を挙げてきた阪南大高も、絶対的エースFW河田篤秀にボールが入れば惜しい場面を作り出していたが、前半のうちに関大一を破るには至らず。「とにかく早く決めようと話していた」(佐野友章監督)という関大一が、理想的な試合運びで勝利を大きく手繰り寄せて折り返した。

 後半も、途中までは関大一ペースだった。この試合、再三左サイドから柔らかいドリブルでチャンスメークしたMF浅井哲平が4分にカットインから惜しいシュートを放ち、9分には右サイドからのボールに井村が飛び込んで決定機を作るなど、阪南大高ゴールを脅かした。

 しかし、これらのチャンスで追加点を決められなかったことで、試合の流れは変わっていった373分には、左サイドからのボールを受けたMF木邨竜馬が、GKをよく見てインサイドキックでニアサイドを破って1点差に迫るゴール。その後は同点を狙う阪南大高が怒涛の攻撃を続ける展開となった。それでも終了間際の40分に良い位置で獲得したFKの場面でも、河田のシュートは枠に飛びながらGKに弾かれ、2-1のままタイムアップ。関大一が2年連続4度目の全国大会出場を決め、「去年に追いつくためのスタートラインに立った」(DF水田優輝)。

(取材・文 永田淳)

【特設】高校選手権2010

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