名古屋グランパスは10日、福岡大のU-21日本代表FW永井謙佑の来季新加入が内定したと発表した。

　永井をめぐっては浦和、F東京、神戸、福岡などが激しい争奪戦を繰り広げたが、最終的に進路先に選んだのは、今季Jリーグ初優勝を成し遂げた王者・名古屋。永井はクラブを通じて「この度、名古屋グランパスの一員になることができて大変うれしく思っております。J1リーグのチャンピオンチームでプレーできることを喜び、また自分がさらに成長するためには素晴らしい環境だと感じております。自分の得意とする、身体的能力・スピード・ゴール前の得点感覚を活かして、チームに貢献できるよう頑張ります」とのコメントを発表した。

　永井は50mを5秒台で走る俊足を武器に年代別の代表でも活躍。U-19日本代表として臨んだ08年AFC U-19選手権、全日本大学選抜の一員として戦った09年ユニバーシアードで得点王を獲得すると、今年11月のアジア競技大会でも5得点で得点王に輝き、U-21日本代表の初優勝に貢献した。

　今季は神戸の特別指定選手としてすでにJ1でも3試合に出場。1月のアジア杯予選・イエメン戦では途中出場ながらA代表デビューも果たしている。

　大学ナンバー1ストライカーの獲得に成功した名古屋。Jリーグ連覇、アジア制覇に向け、さらなる戦力アップとなるのは間違いない。

●FW永井謙佑
(ながい・けんすけ)
■生年月日
1989年3月5日
■身長/体重
177cm/74Kg
■出身地
広島県
■サッカー歴
九州国際大付高-福岡大
■経歴
07年:U-18日本代表
08年:U-19日本代表
09年:U-20日本代表、ユニバーシアード日本代表(09年ベオグラード大会得点王)
総理大臣杯優勝
全日本大学サッカー選手権準優勝
10年:U-21日本代表、日本代表

(文　西山紘平)