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怪我人続出でDFライン再編へ。チャンスつかむのは槙野?伊野波? それとも吉田?

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 アジア杯ではDF陣の底上げが大きな課題となる。今回、常連メンバーのCB中澤佑二、CB田中マルクス闘莉王、CB栗原勇蔵、SB駒野友一の4選手が怪我のために外れ、CB岩政大樹、CB吉田麻也、SB酒井高徳が代表復帰を果たした。この3人はアルベルト・ザッケローニ監督の指揮下では初の日本代表入りとなった。

 指揮官はこの日の会見で、中澤らベテランDF陣の不在について「中澤選手、闘莉王選手にとどまらず、2010年の後半のサッカーシーンをにぎわせた駒野選手、闘莉王選手、中澤選手、栗原選手、DFに関してはこの4人が今回参加できない。DF陣のダメージは大きいと感じている」と吐露した。

 そして、その“対応策”については「新しい選手を発掘するのか、今いる選手の意識の共有をさらに高めていくのか、そういったやり方でDFラインの強化を図ってきたいと思っている」と語り、新戦力の台頭に期待を寄せた。

 中でも競争が激しくなるのはCBだろう。“ザックジャパン”としては今年、アルゼンチン戦と韓国戦の2試合を行ったが、いずれも中澤と闘莉王が負傷で欠場したためCBは今野泰幸(F東京)と栗原が先発出場をつかんだ。しかし、今回は栗原も不在に……。今野が第一候補になるが伊野波雅彦(鹿島)や槙野智彰(広島)も含めてCBコンビの整備が急がれる。そもそも現在、中澤は32歳で闘莉王は29歳。年齢的にいつまでも2人に頼るわけにはいかに状況にある。

 ザッケローニ監督は「今回呼ばれたメンバーたちは、アジアカップできっと、非常に素晴らしい活躍をしてくれると信じている」とこのメンバーに信頼も寄せている。果たして誰がアピールし、レギュラーをつかむのか。今野、槙野、伊野波、それとも、オランダ1部・VVVフェンロで活躍する吉田が一気にのし上がるのか。2011年9月にはブラジルW杯の予選がスタートする中、こちらもアジア杯の大きな“見どころ”となる。

[写真]U-23代表時代の吉田麻也(左)。レギュラーをつかめるか

(取材・文 近藤安弘)

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