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鹿島・宮崎が同点アシスト、4戦連続先発に「ちょっと認められつつあるのかな」

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[12.29 天皇杯準決勝 鹿島2-1(延長)F東京 国立]

 鹿島アントラーズのDF宮崎智彦がピンポイントクロスで値千金のアシストを決めた。0-1の後半22分、左サイドでボールを持ったMF野沢拓也が絶妙なヒールパス。スペースに飛び出した宮崎は迷わず左足ワンタッチでゴール前へ。上手くDFの前に入ったFW大迫勇也が頭で合わせ、同点ゴールを奪った。

 「タクさん(野沢)がいいボールをくれたので、中に合わせるだけだった。トラップしたらDFも来てたと思うし、相手にちょっと当たったけど、ひとヤマ越えたところは狙っていた」

 プロ2年目の今季、8月21日のC大阪戦(0-1)で待望のプロデビューを果たした。DFジウトンの出場停止でめぐってきたチャンスだったが、チームは敗戦。その後もなかなか出場機会を得られなかったが、リーグ戦終盤の2試合に先発し、天皇杯も準々決勝、そしてこの日の準決勝と左SBを任された。

 公式戦4試合連続の先発。「ちょっと認められつつあるのかなと。やっとですけど」。そう苦笑いしたが、来季に向けて先発定着をアピールするためにもこれ以上の舞台はない。

 「来年につなげたいというのもあるし、タイトルの懸かった試合でチャンスをもらえて、結果を出さないと次はないという気持ちでやっている」。ジウトンは今季限りで退団。クラブは新潟のDF西大伍の獲得に乗り出しているが、SBの選手層を厚くするためにも、宮崎のさらなる成長が待たれている。まずは元日の決勝戦。伝統ある鹿島の新たなSBとして、タイトル獲得に貢献することで確固たる地位を築く。

[写真]鹿島DF宮崎

(取材・文 西山紘平)

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