10日、スイス・チューリッヒでFIFAバロンドールが発表され、2010年のFIFAバロンドールはリオネル・メッシが受賞した。
　FIFA年間最優秀選手とフランス・フットボール誌の世界最優秀選手賞「バロンドール」が統合されたFIFAバロンドールとしては初めての発表となるが、いずれの賞でもメッシは09年に受賞しており、2年連続受賞となった。同賞は各国代表チームの監督、主将と世界中の記者による投票で受賞者が決められる。

　メッシはアルゼンチン代表としてはW杯でベスト8止まりだったものの、バルセロナでは09-10シーズン優勝、得点王などの輝かしい結果を残した。同賞には最終候補として同じバルセロナのアンドレス・イニエスタ、シャビ・エルナンデスがノミネートされており、受賞は監督のジョゼップ・グアルディオラから渡されるなど「バルサの賞」ともいえる栄誉となった。

　なお、2010年の最優秀監督賞は09-10シーズンにインテルを率いて欧州CL制覇のほかリーグ、カップ戦と3冠を獲得したジョゼ・モウリーニョ監督が受賞。最終候補にはバルセロナのグアルディオラ監督、スペイン代表監督して初のW杯王者に導いたビセンテ・デル・ボスケ監督が残っていた。

　年間最優秀ゴール賞(プスカシュ賞)には、トルコ代表としてハミト・アルティントップがカザフスタン戦で決めたゴールが選ばれた。同賞には昨年のU-17女子W杯・北朝鮮戦で日本の横山久美選手がドリブル突破から決めた素晴らしいゴールもノミネートしていたが、受賞はならなかった。

[写真]FIFAバロンドールを受賞したメッシ