日本代表MF長谷部誠(ボルフスブルク)が18日、27歳の誕生日を迎えた。練習前の朝食会場でチームメイトから祝福の言葉をかけられたというキャプテンは21日の準々決勝・カタール戦へ気持ちを切り替えていた。

　「次の試合だけに集中したい。完全アウェーの試合。そういう中でのプレーは難しいけど、どれだけ自分たちのプレーができるか。そこで勝つことが若いチームには大きな自信になる。難しい状況の中で結果を出したい」

　北京五輪世代以下が半数を占め、平均年齢は約25歳。世代交代を進めるチームは一戦一戦、進化を遂げている。前日17日のサウジアラビア戦ではDF伊野波雅彦、MF本田拓也がA代表デビュー。GK川島永嗣の出場停止に加え、MF松井大輔、MF本田圭佑が負傷欠場する中、これまで出番の少なかった選手たちがきっちりと結果を出し、5-0と大勝した。

　「たくさんの選手が試合に出られて、いろんな経験を積めている。ケガ人も出ているし、総力戦でやっている。そういう意味でチーム一丸となって戦えていると思う」。キャプテンとして、チームの成長を肌で感じている。その表情には確固たる自信が見えた。

　「すべてにおいてクオリティーは自分たちの方が間違いなく上。ホームの利は向こうだけど、それに関係なく圧倒したい」。27歳ファーストゲームとなるカタール戦。新たな1年を最高の形でスタートさせる。

[写真]27歳の誕生日を迎えたMF長谷部誠

(取材・文　西山紘平)

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