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香川の離脱を悲しむも…ザック「我々は前に進むだけ」

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 日本代表は27日、29日のアジア杯決勝・オーストラリア戦に向け、カタールのドーハ市内で練習を行った。前日26日に続き、この日もFW岡崎慎司、MF本田圭佑、MF長谷部誠、MF遠藤保仁の4人がウォーミングアップ後、別メニューで調整。右第5中足骨骨折でチームを離脱したMF香川真司を含め、中盤の5人全員が故障や疲労を抱える苦しい状況だ。

 アルベルト・ザッケローニ監督は練習前に急きょ報道陣の取材に応じ、香川についてコメント。「すでに皆さんがご存じの通り、香川真司抜きで決勝を戦わなくてはいけなくなった」。そう切り出すと、「決勝は我々にとって大切な戦いになる。彼のことを思うと、残念だし、ここまで来て決勝に出られないという悔しい気持ちは手に取るように分かる」と、その無念さを代弁した。

 さらに「チームにとっても残念だ。ここまで来れたのも彼の貢献があったからで、決勝でも彼の活躍を期待していた」と、大きな痛手であることを認めた。

 しかし、いつまでも落ち込んでいるわけにはいかない。「サッカーは人生と同じで、不測の事態が起こる。我々は前に進むだけだ」と強調。同日、ドーハからドイツへ渡った背番号10のためにも、チームが一丸となり、総力戦でアジアの頂点に立つ。「決勝に向けていい準備をして、優勝カップを持ち帰るだけだ」。指揮官は力強く優勝を宣言した。

以下、ザッケローニ監督コメント

「すでに皆さんがご存じの通り、香川真司抜きで決勝を戦わなくてはいけなくなった。決勝は我々にとって大切な戦いになる。彼のことを思うと、残念だし、ここまで来て決勝に出られないという悔しい気持ちは手に取るように分かる。チームにとっても残念だ。ここまで来れたのも彼の貢献があったからで、決勝でも彼の活躍を期待していた。決勝の試合を想像すると、彼の力が必要で、彼の力を発揮できるタイプの試合になったのではないかと思う。ただ、サッカーは人生と同じで、不測の事態が起こる。我々は前に進むだけだ。決勝に向けていい準備をして、優勝カップを持ち帰るだけだ」

[写真]練習前に報道陣の取材に応じたザッケローニ監督

(取材・文 西山紘平)

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