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鹿島が新体制発表、移籍加入4選手の会見要旨

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 鹿島アントラーズは3日、カシマスタジアムで新体制発表を行い、移籍加入したDF西大伍(←新潟)、MF本田拓也(←清水)、DFアレックス(←千葉)、FWカルロン(←ウニオン・レイリア)が記者会見に臨んだ。
以下、会見での選手コメント

●DF西大伍
「早く認めてもらえるように頑張ります」
―鹿島の印象は?
「強いな、嫌だなという印象を持っていた。1人1人の質が高いと思う。まだ練習も今日が初めてで、印象はこれからだと思うけど、みんな仲良くて馴染みやすいチームだなという印象を受けた」
―どんなプレーを見てほしいか?
「もともとは前の選手なので、SBをやりながら攻撃でどんどん前に行く姿勢を見てもらいたい」
―いろんな選手をこなせるが、影響を受けた選手はいるか? 背番号22へのこだわりは?
「いろいろなポジションができることとは関係ないけど、ずっと好きなのはマルディーニ。人間性、サッカーに対する姿勢が好きです。背番号に関しては、はじめは前めのポジションをやっていたので、カカがミランのときの22番を付けさせてもらって、今はこだわりというか、愛着がある感じです」
―サポーターへ抱負を。
「チームの目標であるすべてのタイトルを取ることに貢献して、皆さんに楽しんでもらえるように頑張ります」
―鹿嶋市の町の印象、クラブハウスの印象は?
「どうですかね。1つにまとまって、いろいろあるので過ごしやすいかなと。クラブハウスは歴史を感じるというか、ジーコさんのものが張ってあったり、歴史を感じました」
―新潟に残る、札幌に戻るという選択肢もあったと思うが? 歴代の鹿島の選手で好きな選手はいるか?
「オファーをもらったときは、すごくうれしかったのと同時に、新潟に残るか、札幌に戻るか、3つで悩んだけど、自分が成長するためにはレベルの高いところでやりたいと思って決めた。鹿島で好きな選手は……黒崎久志さんです。理由? 監督だったので(笑)」

●MF本田拓也
「アントラーズという伝統あるチームでプレーできることを誇りに思います。試合に出られるように、優勝に貢献できるように頑張ります」
―鹿島の印象は?
「サッカーを知っているなと。試合運びとか、勝負強さが素晴らしいと思っていた。僕もしっかり学んで伝統を引き継ぎたい」
―どんなプレーを見てほしいか?
「球際とロングボールで展開するところを見てほしい」
―オファーが来たときの感想は? 移籍を決めるにあたって相談した人は?
「率直に言うと、オファーが来てうれしかったというのが第一の印象。相談した人は小中学生時代のコーチ。小学生時代のコーチがブラジルが好きで、鹿島イコールブラジルというのもあって、オリヴェイラ監督とも多少面識もあるということで相談させてもらった」
―サポーターへ抱負を。
「すべてのタイトルを取るために自分の持っている力をすべて出して、それが結果として優勝につながればと思う。自分がピッチにいるところをスタンドから見てほしいので、是非スタジアムに足を運んでください」
―鹿島は中盤の選手層が厚いが、移籍を決めた理由は?
「そこは正直、悩んだけど、自分が成長するにあたって、そこは越えなきゃいけない。勉強できることもあるし、清水で3年間学ぶこともあった。それも生かしていければ」
―アジア杯優勝で得たものは?
「チームが1つになって戦うことの大事さを学んだ。韓国戦は自分が途中から出て、自分のファウルから点を取られた。ああいうところで出て、自分が何をしないといけないのかを学ぶことができた」
―鹿嶋市の町の印象、クラブハウスの印象は?
「町の印象は実家の方に似ているかなと。クラブハウスはすごい歴史を感じたし、重いなと」

●DFアレックス
「9年、日本に在籍しているので、鹿島のことはよく知っている。クラブの伝統に恥じないようにチームの勝利に協力し、チームが目指しているタイトル獲得に貢献したい」
―鹿島の印象は?
「鹿島の選手は個人の能力が高くて、やりづらい相手で、勝つことは難しかった。これまでいろんなクラブを回ってきたが、クラブハウスに来てみて、メディアを含め、サポーターの歓迎など、ビッグクラブだなというのが感想です」
―どんなプレーを見てほしいか?
「最近はSBをやることが多いけど、前めのポジションもいろいろやってきた。SBをやりながら攻撃の特徴を出していければと思っている」
―好きな日本食、日本語は? また千葉でチームメイトだった深井選手、中後選手からアドバイスは受けたか?
「選手なので食事は徹底した管理をしてパスタや肉が多いけど、うどんやラーメンを食べることもある。好きな言葉は日本語に訳すと信仰、愛、希望。中後選手と深井選手には、特に中後選手から『アントラーズというクラブは選手間の雰囲気もいいし、ブラジル人にとってやりやすいチーム』と聞いた。深井選手も同じ話をしていて、自分の中で確信する部分が多くあった」
―サポーターへ抱負を。
「取れるタイトルはすべて全力で狙って、チームメイトと協力して1つでも多くの勝利とタイトルを取れればと思う」
―鹿嶋市の町の印象、クラブハウスの印象は?
「昨日来たばかりで、自宅からクラブハウス、スタジアムを移動しただけで、まだ市内がどこなのかも分からないので感想は言えませんが、クラブハウスには重みを感じた。これだけの大きなクラブを歴代のブラジル人選手が日本人と一緒につくり上げた。1人のブラジル人として、ここに呼ばれてプレーできるのは光栄だし、それに恥じない形でつなげていきたい」
―日本のサッカーの特徴は? カルロンにアドバイスするとすれば?
「アジアのサッカーは日本のサッカーだと思うし、日本のサッカーと言えば、アントラーズのサッカーだと思う。日本のサッカーでは、FWはただ点を取ればいいのではなく、守備も求められる。守備と規律を守れるかどうかが必要だと思う」

●FWカルロン
「ポルトガルから移籍してきて、欧州ではうれしい結果をいくつか出すことができた。また日本でうれしい結果を出したい。そのためにはみんなの協力が必要。彼らとともにチームの目指している多くのタイトルを取れるように頑張りたい」
―鹿島の印象は?
「鹿島に来ることが決まって、情報収集をしたが、常に優勝争いするビッグクラブだと聞いている。光栄に思うし、伝統を受け継ぐ形になるので、チームメイトとともにさらなる飛躍をチームにもたらしたい。クラブハウスでは選手、スタッフから温かい歓迎を受けたので、それにピッチの上で応えたい」
―どんなプレーを見てほしいか?
「FWなので、ボックス内のポジショニングが自分の武器。ただ、ボックス外でもしっかりボールを保持してさばくところも持ち味だと思っている」
―ブラジルからポルトガルへの移籍はチャレンジだったと思うが、Jリーグに移籍するにあたっての気持ちは?
「大半の選手が欧州に行きたいと思っているし、日本の選手もそうだと思う。確かに欧州移籍は1つの挑戦だったが、Jリーグに関しても、ブラジルで活躍した有名な選手の多くが日本で活躍し、Jリーグの歴史に名を刻んできた。そういうリーグに挑戦することは自分が成長するために大事だと思って決断した」
―サポーターへ抱負を。
「個人の目標とクラブの目標は一緒。取れるタイトルは全身全霊をかけて狙いに行きたい。全力を尽くして、多くのタイトルを取ってシーズンを終われるように頑張りたい」
―ゴール数の目標は?
「FWとしては点を取らないといけないが、FWというのはただ点を取ればいいものではなく、チームが勝ち点3を取ることが一番の目標。チームメイトとともに多くの勝ち点3を取り、多くのタイトルを取ることが目標」
―鹿嶋市の町の印象、クラブハウスの印象は?
「僕自身、昨日来日したばかりで、市内がどこかも分からないけど、いろんな人から話を聞いて、住みやすい場所だと聞いている。時間をかけて、この鹿嶋市を知ることができればと思っている。クラブハウスには歴史があるし、世界でも有名なブラジル人選手がここを通って日本の歴史を刻んできた。気候はポルトガルと似ているので、心配していない」

[写真]移籍加入した左からDF西大伍、MF本田拓也、FWカルロン、DFアレックス

(取材・文 西山紘平)

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