beacon

U-18候補合宿、風間Jrが圧巻ミドルでスカウト陣唸らせる

このエントリーをはてなブックマークに追加

 元日本代表MF風間八宏氏(筑波大監督)を父に持つ期待のMF風間宏矢(清水商高)が13日に行われたU-18日本代表候補御殿場合宿の紅白戦で魅せた。前半、強烈な右足シュートでこぼれ球を押し込んだMF桑島昂平(徳島ユース)のゴールをおぜん立てすると、2本目にはDFに間合いを詰められながらも左足ミドルをゴール左上隅へ突き刺す。トラップからシュートまでの速さ、そして高校生離れしたシュートの弾道が、観戦に訪れていたJスカウト陣を唸らせた。

 清水商ではFW、もしくはトップ下で活躍している風間だが、この試合ではボランチとしてプレー。カウンターから中央を破るドリブルや正確なキックなど攻撃力を発揮した一方、球際の強さとインターセプトも見せた守備面ではプレッシャーをかけるタイミングがやや遅い場面もあった。まだまだ学ぶべきことはあるが、それでも実力、注目度は間違いなくこの世代屈指。U-17日本代表の一員として出場した昨年のコパ・チーバス2010(メキシコ)では準決勝で決勝FKを決めてチームの準優勝に貢献するなど代表チームでも結果を残している。攻撃センス溢れるアタッカーは「予選はまだ遠いけど、それに向けて。やるからには中心として常にチームを動かす役割をしたい」と中心選手としてチームを引っ張っていくことを誓った。
 
 アジアを突破することの難しさは分かっている。兄のMF風間宏希も出場した昨年のAFC U-19選手権で、日本はU-20W杯出場まであと1勝に迫りながら準々決勝敗退。「上の世代で兄貴が負けたのを見た。勝たなきゃいけない。自分たちはいい選手も多いと思う。代表は常に刺激になるし、楽しんでいきたい」。注目のサラブレッドが兄も成しえなかった、日本を世界へと導く“ノルマ”を果たす。

[写真]U-18代表候補合宿紅白戦、ゴールを喜ぶ風間
(取材・文 吉田太郎)

TOP