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争奪戦必至の快足MF田鍋、U-18候補合宿で脅威の身体能力披露

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 J王者など複数クラブが熱視線を送る快足MFがその潜在能力の高さを見せつけた。U-18日本代表候補第1グループ合宿2日目、三菱養和SCユースのMF田鍋陵太は午前中に行われたフィジカルテストで飛びぬけた身体能力を披露。スピード、アジリティ系のテストで他選手の注目を集めると、片足での連続5回ジャンプの距離を測るテストでは、4歩目で他選手の記録を上回るほどの圧巻の跳躍力を見せつけた。

 高校1年の09年全日本ユース(U-18)選手権で全国高校総体王者の前橋育英ゴールに2発を叩き込み、一気に注目度が向上。同年のU-18日本代表候補合宿には「飛び級」で2学年上の世代の代表候補合宿に招集された。特にスピードと個人で打開する能力は世代屈指。昨年はU-17日本代表としてメキシコ遠征に参加したほか、2年連続で名古屋グランパスに練習参加するなど注目集まる快足MFは、13年U-20W杯へのスタートとなる今合宿にも当然のように招集された。

 「サイドハーフを任されているので、勝負して、起点にもなること。紅白戦でしっかりアピールして自分のプレーを見せられたらいい」と合宿への意気込みを話していたが、残念ながら左足もも裏の違和感により、この日の紅白戦出場は直前で回避。万全の状態で再びアピールする。今年はJFA・Jリーグ特別指定選手としてJクラブでの活動も加わる見込み。多忙なシーズンとなりそうだが、経験を積んでさらなる飛躍を遂げる。U-20W杯へ向けては「自分から見て上手い選手も(アジアで)勝てないのが現実。自分が引っ張って行って気持ちを前面に出してやりたい」と結果にこだわって戦うつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)

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