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常勝軍団復活へ、鹿島「新たなスタート」

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 鹿島アントラーズは今回が4年連続となる富士ゼロックススーパーカップ出場。過去2年はともに勝利を収めているが、昨年リーグ連覇を止められた名古屋グランパスと戦う一戦へ向けて、オズワルド・オリヴェイラ監督は「4回連続で出場するが、厳しい試合になるという確信を毎回抱いている。グランパスは素晴らしいチームで素晴らしいサッカーをしてくる手ごわい相手」と警戒心を強めていた。

 シーズンのオープニングゲームで生まれ変わった鹿島の姿を見せる。今年、クラブは約10人の選手を入れ替える大改革を敢行。リーグ3連覇を支えたFWマルキーニョスらがクラブを去り、MF本田拓也やDF西大伍ら新たに気鋭の選手たちを迎え入れた。岩政は「今年は新たなスタートの年という位置づけ。スタメンクラスの選手が入ってきて誰が出るか分からない状況。(レベルの高い選手たちが入ってきたことで)個人個人がレベルアップできる状況にある。シーズン中も成長できる」と手ごたえを口にする。“常勝軍団”は改革を刺激に、より強いチームへと生まれ変わる。

 まずは注目集まる一戦で現J王者の名古屋を叩く。メンバーは入れ替わったが、Jでの経験豊富な選手たちのプレー、連係に不安はない。岩政は「鹿島はいつでも、どんなときでも勝ちにいく使命がある。それは変わらない」と語り、オリヴェイラ監督は「目標は常に勝つこと」と宣言。昨年、Jタイトルを失った新生・鹿島が、勝利で2011年シーズンのスタートを切る。

(取材・文 吉田太郎)

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