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日本開催のクラブW杯へ!ACL出場4チームがアジア制覇誓う

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 アジアのクラブチームナンバー1を競うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が3月1日に開幕する。開幕を控えた25日、日本代表として出場する名古屋グランパスガンバ大阪セレッソ大阪鹿島アントラーズの4チームの代表選手が記者会見に出席。ACLへの意気込みを語った。

 Jリーグ王者として出場する名古屋は初出場だった09年以来2年ぶりの出場。MF小川佳純は「2年前はベスト4で敗退して悔しい思いをしたことを今でも覚えている」と振り返る。ACLへのリベンジへの念が強いのはもちろんだが、3年ぶりに日本開催となるクラブW杯「TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2011」への思いもどのクラブよりも強い。小川は「グランパスが日本の代表として出場したいという強い思いがある。トヨタのスポンサーの名前をつけてクラブW杯に出てアピールできるように、アジアの大会を勝ち抜く」と誓った。

 また今年は大阪から2つのクラブがACLに挑戦する。4年連続出場となるG大阪のMF宇佐美貴史にとっては09年大会のFCソウル(韓国)戦がトップチームデビュー戦。そこでゴールを決めている新鋭アタッカーは「(ACLは)デビュー戦で点を取れたし、きっかけをくれた大会。(あと)自分は出ていないけれど、(G大阪はクラブW杯)でマンUとすごい試合をしているのを見ているし、世界につながる大会だと思う。クラブW杯は世界のトップクラスが集まる大会。出場すればチームとして、個人としていい経験になると思う」と、ACLで優勝して世界切符を獲得することへ意気込んでいた。

 一方、初出場となるC大阪のMF乾貴士は「播さん(播戸)とか出た人に聞くと楽しいと言っている。楽しい大会なのかなと思う」と大会の印象について一言。そして「チーム同士だけでなく、国同士の戦いでもある。こういう機会はなかなかないので楽しみ」と初挑戦となるアジアナンバー1決定戦へ気持ちを昂ぶらせていた。FWアドリアーノとMF家長昭博が移籍し、前線のメンバーは入れ替わったが、「能力の高い選手が入ってきたので、昨年に匹敵する攻撃ができると思う。それを表現していきたい」と昨年Jで見せ付けた攻撃力をアジアの舞台でも披露し、初出場で旋風を巻き起こすつもりだ。

 そしてACLでの勝利に最も飢えているクラブが鹿島だ。J王者として臨んだ過去3大会は最高でベスト8。DF岩政大樹は「いつも一発勝負で負けている。いろいろな難しさがあるけれど、そこが一番難しい」と警戒する。クラブにとって悲願となっているACL制覇。1月のアジアカップ優勝メンバーでもある岩政は「一年でクラブと代表のタイトルを取れれば幸せなこと。でもそんな高望みしてもしょうがない。一試合ずつ次の試合を考えて、決勝までいければいい」と語った。

 グループFの名古屋は初出場の杭州緑城(中国)、Kリーグ王者のFCソウル、元ACL王者のアル・アイン(UAE)と同組で、G大阪は初出場の済州ユナイテッド(韓国)、メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)、天津泰達(中国)と同じグループF。そしてC大阪はCSL優勝の山東魯能(中国)、06年ACL優勝の全北現代モータース(韓国)、アレマ・インドネシア(インドネシア)と同じグループGで、グループHの鹿島はAリーグ優勝のシドニーFC(オーストラリア)、上海申花(中国)、そして水原三星ブルーウィングス(韓国)とグループリーグ突破を懸けて戦う。日本開催となるクラブW杯にアジア王者として臨む事ができるか、日本代表たちの戦いぶりに期待したい。

[写真]日本からは4チームがACL出場。左から名古屋MF小川、G大阪MF宇佐美、C大阪MF乾、鹿島DF岩政
(取材・文 吉田太郎)

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