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[PSM]草津新加入の萬代、この日は不発もカレン&長友を刺激に奮起を誓う

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[2.27 ハンプティーダンプティースペシャルマッチ 草津1-1F東京 正田スタ]
 ザスパ草津はタレント軍団のFC東京に1-1と善戦した。前半36分にゴール前の混戦から、こぼれ球をMF後藤涼が決めて先制。逃げ切れなかったのは悔いが残るが、圧倒的に攻められていた内容を考えるとまずまずといえる。何より、これがリーグ戦なら貴重な勝ち点1をつかんだことになる。鳥栖から新加入した期待の新戦力、元U-22日本代表FW萬代宏樹は先発出場も、シュート0本の無得点に終わり途中交代。「個人的には最悪です」と唇をかんだ。萬代は今季、草津で“復活”を目指しているが、今の心境や今季に懸ける思いを激白した。
-強敵に1-1でした。試合を振り返ってみてどうでしょうか?
「内容は良くなかったけど、悲観することはないと思う。FC東京に1-1で引き分けたというのは、ポジティブに考えていい。これが公式戦ならでかい。自分たちのやりたいことはやらせてもらえなかったけど、こういうサッカーのときもある。あと1週間あるんで、しっかりやっていきたい」
-反省点はどんなところ?
「中盤でもっとつないでも良かった。パスが回せないし、前から行けなった。せっかくのプレシーズンマッチなので、もっとチャレンジしてもよかった。行って(失点して)どうこうとかはないので。そこは悔いが残る」
-個人的には?
「個人的には最悪です。きょうは前からいけずにずるずると下がって、ロングボールになって、良い状態でボールを受けられなかった。もっともっと相手に脅威を与えたかった。チームとしてもチャレンジしないといけないし、個人的にも、もっとチャレンジしないといけなかった」
-開幕まで1週間。鳥栖から移籍してきただけに、今季に懸けていると思いますが?
「一番欲しいのは数字ですね。とにかくゴールが欲しい。結果を出し続けられるようにしたい。もちろん、まずはチームが勝つことが一番。勝てるように、監督から求められている守備もしっかりとやりたい。ただ、自分が守備を頑張って勝てるのもうれしいけど、自分が頑張って点を取って勝つほうがうれしい。そういう試合をできればと思う」
-この日はU-22など代表で一緒だった平山相太がいた。彼だけでなく、同世代との試合は刺激になる?
「もちろん、刺激になりますね。特に海外でやっている選手は刺激になります。カレン(磐田時代のチームメイ)はオランダで試合に出て点を取っているし、長友はインテルに移籍して試合に出てる。カレンとは一緒にやっていて、オレが試合に出て、あいつが出ていないときもあった。それを自信にするわけではないけど、もしかしたら自分も、という気持ちになります。長友はスタートは一緒ですからね。すごく刺激になっています」※長友は2007年にU-22の御殿場合宿に初招集され、北京五輪に出場。萬代もこの合宿で代表復帰し、ポジションは違うがともに生き残りをかけて切磋琢磨した過去がある。
-やっぱり海外でプレーしたい?
「そうですね。海外でプレーしてみたいです。もう26歳てすからね。まわりはまだまだ、と言ってくれますが。代表にも入りたいし、海外でもプレーしたい。こうやってサッカーやっている以上はチャレンジしたい。まずはJ2でしっかり結果を残したい。そしてJ1や海外とかレベルの高いところでプレーしたい」
-そのためには今季が大事です。開幕まで残り1週間、改めて意気込みをお願いします。
「今年は調子を落とさず1年間、試合に出続けたい。リンコンにアレックス、ラフィーニャはいいブラジル人FWで特徴があるけど、負けたくない。自分がいつまで(先発で)出られるかはわからないけど、結果を出せば、外す理由はない。とにかくチームがJ1に上がれるように頑張りたい。今までそこに絡んでいないと思うので、どうにかこうにか絡みたい。去年、スタートが良くなかったと、何回も聞かされた。J1に行くには(開幕を)落とせない。あと1週間、しっかり調整したい」
(取材・文 近藤安弘)

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