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G大阪がアドリアーノ&遠藤ゴールでダービー制す

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[3.5 J1第1節 G大阪2-1C大阪 万博]

 “大阪ダービー”はG大阪が勝利!! 2011年シーズンのJリーグが5日に開幕、大阪・万博競技場ではガンバ大阪セレッソ大阪が対戦し、G大阪が2-1で勝利した。これでリーグ戦での“大阪ダービー”は03年以降、G大阪が10試合連続負けなしとなった。
 
 MF橋本英郎、MF明神智和と主力を故障で欠くG大阪は、1日に行われたACLのGL第1節メルボルン戦(5-1)と布陣は変わらず。4-4-2システムでGKが藤ヶ谷陽介で4バックは右から加地亮、金正也、山口智、下平匠。中盤は武井択也と遠藤保仁のダブルボランチで、右SHに二川孝広、左SHに宇佐美貴史。前線はイ・グノとC大阪から移籍してきたアドリアーノが2トップを務めた。

 序盤から立て続けにチャンスをつくった。前半3分、左サイドからドリブル突破を仕掛けたMF宇佐美貴史がDF高橋大輔に倒されて、FKを獲得した。左サイド深い位置から遠藤が直接狙ったボールは、GKキム・ジンヒョンに止められた。同10分には、イのパスを中央で受けた宇佐美がDFを交わしてFWアドリアーノへパス、右足でミドルシュートを狙ったがわずかにゴール左へ外れた。前線に枚数をかけて、相手ゴールへ襲いかかった。

 すると前半38分、二川の浮き球パスをPA内で受けたアドリアーノが反転。このボールがDF上本大海の手に当たり、PKを獲得した。キッカーを務めたのはMF遠藤保仁。遠藤が右足でゴール左隅へ蹴ったボールは、完全にコースを読まれてGKキム・ジンヒョンに止められた。そのまま、スコアレスで前半を終了した。

 試合は後半に大きく動いた。後半20分、左サイドの深い位置からDF下平匠が上げたクロスにアドリアーノが頭で合わせて先制点を決めた。アドリアーノの古巣相手の一撃に盛り上がるG大阪サイドだったが、リードは長く続かなかった。同28分、サイドから押し込まれ、最後はDF丸橋祐介に左クロスを上げられるとPA内正面からMF倉田秋に右足ダイレクトでシュートを決められて、同点に追いつかれた。今シーズンG大阪から期限付き移籍した倉田のゴールで試合は振り出しに戻された。

 このままでは終われないとG大阪は果敢に攻め込む。すると失点から3分後の同31分、二川が宇佐美からのボールをワンタッチではたき、左サイドのFWイ・グノへつなげると、イの左クロスを受けた遠藤がPA手前右から右足でミドルシュートを放った。これがゴール右へ突き刺さり、再びリードに成功した。

 攻撃の手を緩めないG大阪はイに代わり、今季加入したMFキム・スンヨンをピッチへ送る。しかし、なかなか試合に入ることができない。同43分にはカウンターから右サイドでアドリアーノが相手DFを引き付け、逆サイドでノーマークのキム・スンヨンへパス。決定的なチャンスに金は右足でシュートを狙ったが、わずかにポスト左へ外れた。その後も好機はつくったものの追加点とはいかず、1点のリードを守ったG大阪が2-1でC大阪を下して、リーグ戦の白星発進に成功した。

 古巣相手にゴールを決めたアドリアーノは試合後のテレビインタビューで「難しい流れの中で得点を決められてことが嬉しい。今シーズンは最低でも14ゴールは決めたい」と意気込んだ。また、決勝ゴールを決めた遠藤は「ACLもいいスタートが切れたし、リーグ戦もこういう結果で始めることができた。必ずチャンピオンめざしてやっていきたい」とキッパリ話した。

 G大阪は次節、12日に浦和レッズと敵地で戦い、中2日でACL第2節天津泰達戦を戦う。この勢いのままスタートダッシュといきたいところだ。

(文 片岡涼)

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