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滝川二の“ダブル・ブルドーザー”選手権決勝以来のアベックゴール

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[3.6 ヤングサッカーフェスティバル 日本高校選抜3-2静岡県高校選抜 清水総合]

 全国高校選手権で計15ゴールをたたき出し、滝川二高(兵庫)を初優勝へと導いた“ダブル・ブルドーザー”ことFW樋口寛規とFW浜口孝太のストライカーコンビが、選手権決勝の久御山高(京都)戦以来となるゴール競演した。

 トップ下の位置で先発した樋口はDFの間合いをずらして放つシュートやドリブルでこの日も存在感。相手ディフェンスラインの背後へ飛び出し、鋭くサイドをえぐるなど、チャンスメーカー役としても存在感を放った。そして前半36分にはMF白崎凌兵(山梨学院高)が獲得したPKを右足でゴールへと突き刺し、「しっかり仕事できるように考えている」というFWは加入した清水エスパルスの地元・清水の街のファンに高校選手権得点王の実力を披露した。

 浜口はその樋口に代わって前半41分から登場。高校選手権後はほとんど練習することができなかったFWは、2月半ばの高校選抜合宿でコーチングスタッフから「太ったんじゃないか」の指摘を受け、2月26日のセロックススーパーカップ「NEXT GENERATION MATCH」ではベンチ外の悔しさも味わった。だが、2kg減量して臨んだこの日の試合では後半2分にMF佐々木雅人(西武台高)のラストパスをゴールへとねじ込み実戦では選手権決勝以来のゴール。「ホンマ、ゴール決められてよかったです」と安どの表情を見せていた。

 ともにゴールを決めてその得点力の高さを実証した“ダブル・ブルドーザー”だったが、「NEXT GENERATION MATCH」に続き、ヤングサッカーフェスティバルでもともにプレーすることはなかった。この後、チームは21人から欧州遠征メンバー18人に絞られるため、再び競演することができるかどうかは不明。だが、欧州遠征メンバー入りし、ともに出場する機会を得ることができれば、抜群の相性を持つ“ダブル・ブルドーザー”が欧州の強豪と戦う第49回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会でもその破壊力を示してくれるはずだ。

[写真]滝川二の浜口(左から2人目)は高校選手権決勝以来のゴール
(取材・文 吉田太郎)

ゲキサカでは本日より高校選抜全21選手インタビューを掲載予定。お楽しみに

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