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バイエルン、遠征費自腹で5月に日本で慈善試合の開催を表明

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 ドイツの名門バイエルンが、東日本大震災に苦しむ日本を応援しようと、チャリティーマッチの開催を表明した。22日に更新された公式HPによると、カール・ハインツ・ルンメニゲ社長は「我々は昔から日本サッカー協会およびJリーグのクラブと近い関係にある、だから我々が日本の人々の力になることを迷うことはない。我々が今シーズン終わりに我々の日本の友人と連帯することを示すために、日本でチャリティーマッチを行うことを決意した」と明言している。

 すでに今年の5月17日から25日の間に日本に遠征する計画を立て、日本サッカー協会にも提案しているという。日本の地震による被害は海外のニュースでも頻繁に報じられており、先日はUEFAが欧州CLなどの主催試合で黙祷を行ったり、応援メッセージを掲げるなど日本を元気づけようと行動を起こしてくれている。バイエルンは浦和レッズと協力関係にあるほか、親善試合やトヨタ杯で来日しており、親交のある日本のためにと決起してくれた。

 特に同会長は、かつて浦和でプレーしていたミヒャエル・ルンメニゲ氏の兄で、思い入れのある日本の甚大な被害に、居ても立っていられなかった様子。「地震と津波、それからこれに伴う原発の大惨事に対する不安への恐ろしい映像を目にしてきた」と話し、心を痛めたと同時に、何か支援できないかと考えた。

「バイエルンがボランティアでこの試合に臨み、全ての遠征費を自己負担することは当然のこと。この試合の収入は全て、この大惨事の犠牲になった方々のための義援金となる」

 ルンメニゲ会長は、試合による収益金を義援金にするだけでなく、遠征費用も自腹で来日することを明言している。世界屈指の名門が来日するとあれば、被災地のサッカー少年たちはうれしいに違いない。対戦相手など詳細は決まっていないが、必ず夢マッチとなることだろう。

[写真]公式HPに掲載されたバイエルンの被災者へのメッセージ。スター選手の来日、そして試合開催は、少年たちを元気づけるはずだ

(文 近藤安弘)

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