beacon

初代表のGK東口「本田、家長とまさかここで会うとは」

このエントリーをはてなブックマークに追加

Text alert@長居
 アジア杯優勝メンバーを中心に構成されているザッケローニ・ジャパンで、今回が初代表という唯一の選手・GK東口順昭(新潟)が、日々の練習で大いに刺激を受けている。

 「GKコーチからいろいろアドバイスもいただいて、川島選手や西川選手のいい特長をうまく自分なりに吸収して練習できている」。 震災チャリティーマッチという特別な試合への招集とはいえ、代表はやはり得るものが多いようだ。

 1986年、大阪生まれ。波乱のサッカー人生を歩んできた。中学時代はガンバ大阪ジュニアユースチームでプレーしたが、ユースへの昇格を見送られたため高校は京都・洛南高校へ。その後、福井工業大に進学したが2年のときにサッカー部が解散。新潟経営大に“転校”した。

 09年に新潟入り。当初は第3GKだったが、昨年大ブレークした。アジア杯予備登録メンバーに選ばれて注目され、今回初めて代表に選出された。

 G大阪ジュニアユース時代は本田圭佑(CSKAモスクワ)家長昭博(マジョルカ)と同期だった。「こんなところで一緒になると思わなかった。中学のときに一緒にやっていたので久々に新鮮な気持ちです。2人は当時とまったく変わっていないですよ。家長は黙々とやりますし、うまかった。本田もあの感じで、相変わらずという感じです。2人には、ここで会うなんて思わなかったなと言われました」

 所属の新潟は04年の中越地震の際にJリーグがチャリティーマッチを行った場所だ。当時、東口は所属していなかったが、チームからは「試合をして勇気や希望を与えるのはもちろん、復興に貢献できるように頑張ってこいと言われました」。新潟の思いも背に、代表合宿から多くのことを学び取るつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

TOP