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[ロシア]今季リーグ戦初出場の本田、FKなど見せ場を作る

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 ロシアプレミアリーグは現地時間3日に第3節が各地で行われ、CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑がホームのクラスノダール戦に途中出場し、今季リーグ戦初出場を果たした。1-1の後半29分、右MFで登場すると、その10分後の直接FKなどで見せ場を作ったが、試合はそのまま1-1。CSKAは開幕戦に続く勝利はつかめなかった。

 3月29日の日本代表vsJリーグ選抜のために帰国していた本田は、コンディションの面で影響があったのかベンチスタートだった。CSKAは前半20分に幸先良く先制点を奪ったが、その後が続かずに後半7分に中央を浮き球の連続で崩されて同点に追いつかれた。ホームで負けられない中、本田は後半29分、3人目の交代選手としてピッチに登場した。

 ヨーロッパリーグを優先したことや足の怪我もあり、3月13日の開幕アムカル・ペルミ戦は欠場していた。そして、同21日の第2節クリリア戦はピッチコンディション不良のため試合が延期となっており、この日がリーグ戦今季初出場となった。それだけに本田は疲れも見せずに奮闘。勝利をつかもうと必死にゴールを狙った。

 後半39分にはゴール正面やや右、距離にして約25mと遠めのFKでキッカーを務め、得意の左足で直接狙った。低い弾道のボールでたたき込もうとしたが、これは右に外れてしまう。何とかゴールが欲しいCSKAは、終盤に入りハイボールが増えたが、本田がうまく絡んでチャンスを作った。

 同49分には左からのクロスがファーに流れたが、必死に追い付いて頭で折り返し、味方のシュートにつなげた。そして5分のロスタイムの最後の1分に突入したころ、またチャンスが回ってきた。再び左からのクロスが少しファーに流れたが、本田が何とか胸トラップで処理し、左足でシュート。劇的決勝弾になるかと思われたが、守備陣に寄せられたことや、難しいボールを処理したため足を取られて体勢を崩し、ジャストミートできず。ボールはGKの正面を突いてしまった。

 直後に試合終了の笛が鳴り、CSKAにとっては残念な1-1ドローに終わった。次節9日は、首位を行く難敵ゼニトとの対戦が控える。本田はこの1週間でコンディションを整えて先発を奪回し、今季初ゴールを決めたいところだ。

(文 近藤安弘)

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