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鹿島は中田が同点弾、1ヵ月ぶりの公式戦は敵地で貴重な勝ち点1

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[4.6 ACL第3節 水原三星1-1鹿島 水原]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は6日、グループリーグ第3節を行い、H組の鹿島アントラーズはアウェーで水原三星(韓国)と対戦した。東日本大震災の影響で第2節・シドニーFC戦が延期となった鹿島にとって3月6日のJ1大宮戦(3-3)以来、実に1ヵ月ぶりとなる公式戦。後半22分にMFヨム・ギフンに先制点を許したが、同26分にCKからDF中田浩二のゴールで追い付き、1-1で引き分けた。

 DF伊野波雅彦が股関節痛で欠場した鹿島はDF中田浩二がCBで先発。MF小笠原満男もボランチで先発し、FW興梠慎三とFW大迫勇也が2トップを組んだ。
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 立ち上がりはホームの水原が積極的に攻め込み、前半4分にFWハ・テギュンが自らドリブルで持ち込み、左足で強烈なミドルシュート。その後も両サイドからゴール前にクロスを送るなどチャンスをうかがうが、鹿島守備陣も高い集中力でこれを跳ね返した。

 徐々にペースをつかむ鹿島はパスをつないでゲームを組み立てる。前半35分、浮き球をMFフェリペ・ガブリエル、MF野沢拓也が頭でつなぎ、最終ラインの背後に抜け出した興梠が右足でループシュート。絶好の先制機だったが、ゴール上に浮いてしまった。

 前半38分には左サイドのスローインを興梠がスルーすると、DFラインの乱れを突いたDFアレックスがフィニッシュまで持ち込むが、シュートは枠を捉えられない。同44分にも野沢の右クロスのセカンドボールをフェリペ・ガブリエルが右足ボレーで叩くが、GKにキャッチされ、チャンスを生かせなかった。

 0-0で折り返した後半立ち上がりは再び水原が攻勢を強める。後半13分にはMFパク・チョンジンに代えてFWチェ・ソングッを投入。すると後半22分、DFヤン・サンミンの左サイドからのロングスローをゴール前のDFファン・ジェウォンが頭でつなぎ、ファーサイドのヨム・ギフンがヘディングで押し込み、先制点を奪った。

 鹿島は直後の後半24分、大迫に代えてMF本山雅志をピッチに送り込む。同点ゴールを目指し、4-2-3-1にシステムを変更すると、同26分にセットプレーから同点に追い付いた。MF野沢拓也の左CKをDF岩政大樹が頭でそらし、逆サイドの中田が左足で同点弾。失点からわずか4分で試合を振り出しに戻した。

 水原は後半38分、再びヤン・サンミンのロングスローからチャンスをつくり、こぼれ球をMFオ・ジャンウンが右足で狙うが、DFが体を張ってブロック。同41分にはヨム・ギフンの左クロスにチェ・ソングッが頭で合わせたが、ヘディングシュートはゴール上に浮いた。

 鹿島も後半36分にMF遠藤康、同43分にMF増田誓志を投入し、最後まで勝ち点3を目指したが、そのまま1-1で終了。消化試合が1試合少ない鹿島はこれで2試合連続のドローとなったが、東日本大震災の影響でチームの活動を一時休止し、3月28日に練習を再開したばかりという厳しい状況の中、敵地で貴重な勝ち点1を手にした。次戦は13日、アウェーでのシドニーFC戦。チームは日本に帰国せず、韓国から直接オーストラリア入りし、アウェー連戦に臨む。

(文 西山紘平)

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