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インテルが10人でラツィオに逆転勝ち、長友は退場誘う“ファインプレー”

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 セリエA第34節が23日、各地で行われ、3位・インテルはホームで4位・ラツィオと対戦し、前半22分に守護神が退場して10人になりながら2-1で逆転勝利を飾った。来季の欧州CL出場権確保へ大一番となった3位・4位決戦を制し、ナポリを抜いて2位に浮上した。

 左SBで公式戦5試合連続のフル出場を果たしたDF長友佑都は相手の退場を誘う“ファインプレー”を見せた。インテルは前半22分にGKジュリオ・セーザルがPA内でFWサラテを倒し、一発退場。このPKをサラテに決められ、1点ビハインドの上、数的不利に立たされた。

 それでも前半40分にMFスナイデルの直接FKで同点に追い付き、後半8分にはMFサネッティのロングフィードにDFが足を滑らせた隙を突いてFWエトーが抜け出し、GKもかわして左足で勝ち越しゴールを奪った。

 そして後半21分だ。長友がMFマウリに対し執拗にプレッシャーをかける。このプレーは長友のファウルを取られたが、倒されたマウリが後方から左足で長友の足を蹴り、一発退場。10人対10人に持ち込んだインテルがそのまま2-1で逃げ切った。

 苦しい試合展開で守備に追われる時間の長かった長友だったが、機を見た攻撃参加で持ち味を発揮した。後半12分にはカットインから自らフィニッシュに持ち込むなど奮闘。後半30分にもカウンターから左サイドを駆け上がると、味方の押し上げがない中、一人でCKを獲得する好プレーも見せた。

 欧州CLは準々決勝敗退が決まり、セリエAも前節のパルマ戦の敗戦で6連覇は絶望的となった。それでも19日のイタリア杯準決勝第1戦・ローマ戦(1-0)に続く公式戦連勝。奇跡の逆転Vを信じ、そしてカップ戦でのタイトル獲得へ、インテルが息を吹き返してきた。

[写真]後半21分、DF長友佑都(右)を後方から蹴ったMFマウリが一発退場に

(文 西山紘平)

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