[4.29 J1第8節 名古屋2-0川崎F 瑞穂陸]

　公式戦5試合ぶりに復帰したFW玉田圭司が2得点の活躍をみせ、名古屋グランパスがホームで川崎Fに2-0で勝利した。開幕戦では横浜FMと1-1の引き分け、前節は浦和に0-3で敗れていたため、ようやく今季リーグ戦初白星を手に入れた。

　右ひざ痛から復帰したエースFWが堂々の活躍をみせた。前半34分、DF千代反田充のロングパスを受けたFWケネディのポストプレーから最後は玉田が右足でダイレクトボレー。豪快にゴール右へ突き刺して、先制点を決めた。後半に入っても、その勢いは衰えない。後半37分には、またもケネディが前線で粘り、玉田にラストパス。華麗な切り返しから右足で2点目を流し込んだ。

　玉田がゴールを決めたリーグ戦は、09年10月25日の磐田戦(3-3)以降、10勝1分と負けがない。これについて試合後のテレビインタビューで玉田は「決めれば負けないジンクスがあるということなので、これからもゴールを狙っていきたい」と笑顔で話した。

　ホームで今季初白星を手に入れた名古屋だったが、前半28分にはDF田中マルクス闘莉王が足を痛めて負傷交代。MFブルザノビッチ、MFダニルソンが離脱していたが、前節でMF金崎夢生が肉離れ。さらに故障者が増えるとなれば、ACLもある過密日程のなかで、苦戦を強いられることになりそうだ。

(文　片岡涼)