メッシが決勝点、バルサが2季ぶり4度目の欧州制覇!!
欧州CLは28日、イングランドのウェンブリー・スタジアムでバルセロナ(スペイン)対マンチェスター・U(イングランド)の決勝戦を行い、08-09シーズンの決勝と同じ顔合わせとなった対戦は前回同様バルセロナが勝利を収め、2季ぶり4度目の欧州制覇を果たした。
2季ぶりの優勝を目指すバルセロナは肝腫瘍の手術から復帰したDFエリック・アビダルが左SBで先発。主将のDFカルレス・プジョルは膝の故障明けのためベンチスタートとなり、CBはジェラール・ピケとハビエル・マスチェラーノがコンビを組んだ。
一方、2季前の雪辱を晴らし、3季ぶり4度目の欧州制覇を目論むマンチェスター・Uは国内リーグ得点王のFWディミタル・ベルバトフがベンチ外という意外な人選。控えFWにはマイケル・オーウェンが入っている。
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試合は序盤、マンチェスター・Uが積極的に攻め上がり、主導権を握る。しかし、前半も10分を過ぎるころにはバルセロナが試合を支配し始め、前半16分にはMFシャビ・エルナンデスの右イドのクロスからMFセエルヒオ・ブスケツが、その4分後にはFWダビド・ビジャが立て続けに際どいシュートを放ち、マンチェスター・ゴールを脅かした。
試合が動いたのは前半27分、中盤でボールを受けたシャビが前線に絶妙なスルーパスを通すと、FWペドロ・ロドリゲスが冷静にゴールを決めてバルセロナが均衡を破った。
しかし、マンチェスター・Uもすぐさま反撃を開始。失点から7分後、中盤でボールを受けたFWウェイン・ルーニーがドリブルでPA手前まで持ち込むと、ボックス内のMFライアン・ギグスとパス交換。折り返しを右足で鮮やかに決め、マンチェスター・Uが同点に追い付いた。
1-1の同点で折り返した後半9分、バルセロナはエースが大きな仕事をする。FWリオネル・メッシが中盤でボールを受けると、PA手前で振り抜いたミドルシュートはDFネマニャ・ビディッチとGKエドウィン・ファン・デル・サールの間隙を突き、バルセロナが勝ち越しに成功した。
押せ押せムードのバルセロナは後半18分にもメッシがGKファン・デル・サールを強襲する際どいシュートを放つと、その4分後には再びメッシが今度は右サイドを突破。PA内でボールを失うが、MFナニのクリアミスを拾ったブスケツがこれをフォローしてPA手前のFWダビド・ビジャへパス。ビジャの狙いすましたシュートはゴール右隅に突き刺さり、バルセロナが貴重な追加点を奪った。
リードを2点と広げたバルセロナは余裕を持って試合をコントロール。その後はマンチェスター・Uの反撃を抑え、3-1で勝利を収めて栄冠を掴んでいる。
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(文 宝田雅樹)
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