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長谷部、内田、川島ら欧州組9選手が被災地訪問

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 日本プロサッカー選手会は28日、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県で支援活動を行い、日本代表のGK川島永嗣(リールス)、DF内田篤人(シャルケ04)、安田理大(フィテッセ)、MF長谷部誠(ボルフスブルク)、MF家長昭博(マジョルカ)、FW岡崎慎司(シュツットガルト)とMF阿部勇樹(レスター)、FW矢野貴章(フライブルク)、FW森本貴幸(カターニア)ら欧州組の9選手が参加した。

 29日付のサンケイスポーツによると、宮城県名取市の避難所で167人とのサイン会、握手会を実施。午後からは二手に分かれて小学校を訪問。192人とサッカーや鬼ごっこで合流したという。また、試合の都合で訪れることのできなかったDF長友佑都(インテル)やMF本田圭佑(CSKAモスクワ)から子どもたちへメッセージカードが送られた。

 午前8時から約7時間半に渡る活動を行った後、長谷部は「自己満足でしかないかもしれない。でも、子どもたちの笑顔を見ると、何かを感じてもらえたと思うし、それが救いです」と話し、「キリン杯で一生懸命プレーして、『あの人たちだ』と思ってもらえたら。無力さを感じるけど、少しでも笑ってもらえるように」と6月のキリン杯へ向けて力強く語った。

 日本代表は1日にペルー戦(東北電ス)、同7日にチェコ戦(日産ス)を戦う。川島も「逆に子どもたちの笑顔に勇気づけられた。W杯予選に向けた大事な試合だけど、それだけじゃない。元気になるような試合をしたい」と誓った。今度は自分たちのプレーを通じて、被災地へ勇気を届けるつもりだ。同選手会は今後も国内組を中心に月1回のペースで各地の小学校を訪問する予定となっている。

(文 片岡涼)

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