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A代表初選出の柴崎も感嘆、「憲剛さんのような選手に」

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[5.29 J1第13節 川崎F2-1G大阪 等々力]

 偉大な先輩に追い付き、追い越す。日本代表に初選出された川崎フロンターレのMF柴崎晃誠はMF中村憲剛とダブルボランチを組み、フル出場。前半36分、高い位置でボールをカットし、自らミドルシュートを狙うと、後半38分にも強烈な左足ミドルでゴールを襲った。

 それでも「ボールに全然絡んでない。もっと絡めるようにしてきたい」と、日本代表のザッケローニ監督が視察した試合で反省の言葉ばかりが口をついた。シュート2本はいずれもゴールにならず、一方、中村はシュート2本で2得点。「憲剛さんのように、ああいうところで決められる選手になりたい」と、ラストプレーの劇的FKでチームを勝利に導いた中村に素直に感嘆した。

 今季、東京Vから川崎Fに移籍を果たした柴崎は「憲剛さんとか、代表経験者もたくさんいて、刺激を受けられると思った」と、その理由を明かす。「代表は目標にはしていた」が、6月のキリン杯に出場する日本代表に初招集されたことは「ビックリした。何回も聞き直した」と、驚き以外の何物でもなかった。

「ゴールとかアシストとか、あまりJリーグでも結果を出していない」。自分自身、今季のパフォーマンスに納得しているわけではない。それでも選ばれたからには日本代表の一員として自分にできることをやるだけだ。代表に定着するためにも、合宿でのアピールはもちろん、チームで常に隣にいる中村からさまざまなものを吸収していくつもりだ。

[写真]中盤で奮闘した柴崎

(取材・文 西山紘平)

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