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A代表初選出の宇佐美が緊張の初練習、「みんながすごい人」

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 緊張の合宿初日を終えた。日本代表に初選出されたFW宇佐美貴史(G大阪)は「全員に挨拶したけど、すごいやさしくて、練習中も声を出しながら明るくやっていた」と、“初体験”の感想を口にした。

 初日は3-4-3のポジショニングの確認に時間を費やした。前日29日の川崎F戦にフル出場していたため、その後はクールダウンのメニューに移行。「初日なのでまだ分からないけど、守備のことはホントに細かかった。やってみないと分からないけど、頭の中では理解できてます。プレッシャーの速さを早く知りたいし、バンバンやり合う中に自分を置いてみたい」と、本格合流となる明日31日からの練習が待ち遠しい様子だった。

 最年少の19歳。周りは自分よりも経験豊富な選手ばかりで、すでに欧州で活躍している先輩も数多い。「みんながすごい人。だれというより、いろんな人から学ぶところは多い。そういうのを逃さないように、練習の中から話して、食事のときにもいろいろ聞いてみたい」と積極的にコミュニケーションを取り、少しでも多くのことを吸収するつもりだ。

 ザッケローニ監督は「現時点で彼がクラブで出しているパフォーマンスだけを見れば、代表チームには値しない選手だと思っている」と将来性に期待しての招集だと説明したが、当然、選ばれたからにはA代表デビューを狙っている。

 6月1日のキリン杯・ペルー戦(東北電ス)で国際Aマッチ初出場を果たせば、史上5番目の年少記録。さらにペルー戦でゴールを決めれば19歳26日、7日のチェコ戦(日産ス)でも19歳32日で、元日本代表の金田喜稔氏が記録した19歳119日を塗り替え、史上最年少ゴールとなる。

「自分のいいところは練習中から出そうと思っている。積極的に仕掛けたり、シュートを打ったりしたい」。自分自身の成長のため、指揮官へのアピールのため。1分1秒も無駄にするつもりはない。

(取材・文 西山紘平)

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