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ファルファンへの警戒強めるドイツ組、同僚対決の内田「楽しみではない」

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 同僚対決が実現する。日本代表が1日のキリン杯で対戦するペルー代表にはDF内田篤人(シャルケ04)とチームメイトのFWファルファンがいる。シャルケの右サイドで縦関係を組む頼もしい“戦友”だが、敵となれば、これ以上厄介な相手はいない。

「正直、楽しみではない。後ろから見ている限りでは、彼を止められるDFはドイツにはほとんどいなかった。もちろん日本も苦戦すると思う。チーム全体でうまく対応したい」

 内田だけではない。同じブンデスリーガでプレーするMF長谷部誠(ボルフスブルク)は「ブンデスでも1、2を争う選手。個人で打開できる選手」と警戒し、実際に試合でマッチアップしたFW岡崎慎司(シュツットガルト)は「簡単に弾き飛ばされた。ケツがやばい」と言う。その能力は、十分に理解している。

 内田によると、ファルファンは内田やMF香川真司(ドルトムント)ら海外でプレーする日本人選手がキリン杯に出場するのか気にしていたという。ブンデスリーガ屈指のアタッカーとの対決は、9月からW杯アジア3次予選に臨むザックジャパンにとっても貴重な経験となるのは間違いない。

 ザッケローニ監督は「今大会中にいくつかのシステムは試してみたいと思っている。ベースに持っている4-2-3-1にプラスして、今トレーニングで試している3-4-3を加味していきたい。それに加えて4-3-3。基本的にはこの3つのシステムを自由に使えるレベルにまで持っていきたい」と、チームづくりの青写真を描く。その第一歩がペルー戦となる。

 内田は「W杯予選までにチームが完成できればいいけど、そうはいかないと思う。予選をやりながらチームが強くなっていくことも大事。アジア杯も大会をやりながら成長した」と言った。ザックジャパンがさらなる進化を遂げるか。限られた時間を最大限に有効利用し、チームを完成形に近づける。

(取材・文 西山紘平)

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