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人生初の国内大観衆、流経大MF山村「喜び感じてやりたい」

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 U-22日本代表のMF山村和也(流通経済大)が自身国内初となる大観衆の前で、その実力を示す。U-22日本代表は昨秋の始動以来、第16回アジア競技大会(中国)や中東遠征、ウズベキスタン遠征と海外での試合が続いたため、国内で行う国際親善試合は今回が初となる。U-22日本代表のチームリーダーの役割を担う山村は2年前に香港で行われた東アジア競技大会で4万人観衆の前で試合をした経験こそあるものの、Jの舞台をまだ経験しておらず、また国見高時代に全国高校選手権出場を逃したこともあり、国内の大観衆の前で試合した経験がない。

「喜びというか、こういう(観衆の中で)できることの喜びを感じながらやりたい」。大学では全国大会、世界舞台での試合も経験しているものの、サポーターにとってはなかなか触れる機会のなかった山村。「10年にひとりの逸材」と評される実力がいよいよ国内で披露される。

 Jリーグではなく大学サッカー界で戦ってきたことについて遠回りしてきたとは思っていない。「大学での試合経験だったりは(Jリーガーに比べて)多いほうだと思う。試合でチャレンジするところだったりは大学サッカーのいいところだと思っている」。大学サッカー界で磨いてきた力を観衆の前で示すつもりだ。

 あす6月1日のU-22オーストラリア代表戦ではアジア競技大会でコンビを組んだMF山口螢とダブルボランチを組むことが有力。「相手の身長も高い。セカンドボールをボランチのところで拾うこと。それをつなげるように。それが役割になる」。オーストラリア戦後にはA代表のペルー代表戦も行われる。昨年のW杯で日本代表のサポートメンバーを務めた大学生MFはA代表の選手の前でもプレーすることとなるが、「ちょっとでも成長した姿を見せられればと思っている」。注目のMFが期待以上のプレーでチームを勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)

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