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“関塚ジャパン”初ゴールの大迫「結果出し続ける」

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[6・1 国際親善試合 U-22日本代表 3-1 U-22オーストラリア代表 東北電ス]

「結果」に飢えていた大型ストライカーが自身の期待通りにゴールを決めた。後半39分、2-1とリードするU-22日本代表は中央から右サイドの永井謙佑へと展開。永井のアーリークロスに飛び込んだのは8分前に投入されていたFW大迫勇也(鹿島)だった。

 目前でバウンドする難しいボールだったが、鮮やかなスライディングボレー。「ショートバウンドみたいだったけど、しっかり合わせられた」と右足で撃ちぬかれたボールは、一歩も動くことのできなかったGKの左横を抜けてゴールへと突き刺さった。大迫にとって“関塚ジャパン”初ゴールとなる一撃は、勝敗の行方を決定付けるダメ押しゴールとなった。

「点を取れたことはよかった。でもこれを続けていくことが大事。チームで結果を出すこと。結果を出すことを続けていきたい」と大迫。結果を残すゴールを決めた瞬間、喜びの表情を見せて大迫も試合後は表情が晴れなかった。それは先発にこだわる思いがあるからだ。

 高校3年時に1学年上の世代のU-19日本代表入り。全国高校選手権で大会記録を塗り替える10ゴールを決めて得点王に輝いた“怪物”は一歩ずつ階段を登り、今年は鹿島でスタメンに定着した。そして現在はロンドン五輪代表候補に名を連ねているが、まだ絶対的な存在ではない。

 この日はゴールを決めたが本人にあるのは危機感。「チームで結果を出してレベルアップしなければいけない」。この日のゴールで弾みをつけたストライカーは鹿島で結果を出し続け、五輪予選では“主役”としてU-22代表の勝利に貢献する。

[写真]ゴールを決めた大迫
 
(取材・文 吉田太郎)

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