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U-22代表、DF2人不在も全員で課題の立ち上がり守備克服へ

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 U-22日本代表の関塚隆監督は、6日スタートしたU-22日本代表関東合宿のテーマについて「試合の入り方。絶対あのようにならないように徹底したいと思っている。フワッと試合に入った訳じゃないけれど、CKからのカウンターを食らって浮き足だった。(守り方として)インターセプトするのかディレイするのか徹底すること」と語った。

 オーストラリア戦では試合開始直後の3分に自らのCKをクリアされると相手のカウンターに完全に守備網が崩されて失点。その後もゾーンディフェンスの選手間に何度もボールを通され、相手にいいようにサイドを攻略された。この試合では後半足の止まったオーストラリアから計3点を奪うことができたが、ロンドン五輪予選であるクウェート戦では相手も必死に1点を守りにくることが予想されるため、ひとつの失点が致命傷になる危険性もある。それだけに序盤混乱したオーストラリア戦の反省を必ず活かして勝たなければならない。

 守備の意識面からの徹底を行う今回の関東合宿。ただ主力候補のCB鈴木大輔とすでにA代表選出歴も持つSB酒井高徳(ともに新潟)が5月末からの新潟合宿で負傷した影響により初日練習前のミーティングのみの参加となった。クウェート戦への準備はオーストラリア戦で先発した村松大輔(清水)と濱田水輝(浦和)のCBコンビら中心に進めていくしかない。

 2選手のコンディション回復が長引けばクウェート戦も欠場する可能性があるが、村松は「2人はオーストラリア戦もいなかった。でもアクシデントはあったけど、それに対応して勝つことができた。試合の入りの点については関塚さんも強調していた。『軽く入るな』と言われた。自分がディフェンスに入るときは一番年上だし、責任をもってやりたい」。濱田も「当たり前のことを当たり前にしっかりやりたい」。オーストラリア戦はGK権田修一の好守もあり立ち上がりの失点後は無失点で切り抜けることができた。権田はチーム全員で守ったことを強調していたが、守備陣は誰が出場しても課題の立ち上がりをしっかりと締めて日本のゴールを守り抜く決意だ。

(取材・文 吉田太郎)

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