今年9月10日に創立90周年を迎える日本サッカー協会(JFA)は14日、JFA創立90周年記念事業プロジェクトの概要説明会を行った。同プロジェクトのコンセプトは「絆～KIZUNA～」。9月中旬にJFA90周年記念レセプションを開催するほか、JFA90周年記念史(制作:講談社)を発行する。

　1919年にイングランドサッカー協会(FA)から「FAシルバーカップ」を寄贈されたことを機に1921年に大日本蹴球協会(現JFA)が創設された。今回の事業では、第2次世界大戦中に旧日本軍に供出したために消滅してしまった「FAシルバーカップ」をFAと協力して復元。7月中旬にフットボールの聖地・ウェンブリースタジアムで贈呈式が行われる予定となっている。

　また、日本画家(作家)の今井珠泉氏によるJFA90周年記念絵画「瑞烏(ずいう)」も披露された。「瑞烏」はJFAのエンブレムに描かれている三本足の烏をモチーフにしたもので、太陽を背に三本足の烏が羽ばたこうとしている姿を表現している。同作品はJFA90周年を記念して今井氏が製作し、JFAに寄贈。都内のJFAハウス1階のエントランスにこの日から常設される。

[写真]JFA90周年記念絵画「瑞烏」を披露する日本サッカー協会の小倉純二会長(左)と今井珠泉氏

(取材・文　西山紘平)