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アルシンドJrがJデビュー、イゴール「負けてしまったことが残念」

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[6.15 J1第15節 鹿島0-1甲府 カシマ]

 “アルシンドJr”がJデビューを果たした。鹿島アントラーズは後半40分、FW興梠慎三に代えてFWイゴールを投入。93~94年に鹿島に在籍し、71試合で50得点を量産したアルシンド氏の長男が親子2代にわたってカシマスタジアムのピッチに立った。

「監督が今日の試合で起用してくれて、デビューできたことは個人的にはよかったけど、チームが勝つためにピッチに入ったので、結果的に最後に入れられて負けてしまったことは残念です」

 ピッチに入った2分後には左サイドからドリブルで仕掛けたが、マークに来たMF遠藤康を倒してしまい、ファウルを取られる。その後も積極的にプレーしたが、決定的な仕事はできず、後半ロスタイムに決勝点を献上。ほろ苦デビューとなった。

「少しずつプレーする機会を増やして、プレー時間を長くして、チームに貢献できれば。まず次の試合のメンバーに入ることが大事。うちのチームはレベルの高い選手がそろっているので、そこでメンバーに入ることを目標にして、試合に出たときは自分のプレーをすれば結果は付いてくると思うので、普段通りのプレーを意識してピッチに入りたい」

 苦しい状況にいるチームが不振から抜け出すには、新たな力の台頭も不可欠だ。U-22日本代表FW大迫勇也は今後も最大で3試合欠場する。FWカルロンも負傷離脱中とFW不足のチーム事情の中、18歳のイゴールにも再びチャンスが来るはず。そのときのためにもこの日の経験を糧にし、次こそチームを勝利に導くプレーを見せるつもりだ。

[写真]Jデビューを果たしたFWイゴール

(取材・文 西山紘平)

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