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U-22 クウェート戦後の選手コメント

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[6・23 ロンドン五輪アジア2次予選第2戦 クウェート2-1日本 クウェート]

●DF酒井宏樹(柏)
―ゴールシーンは?
「得意な形でした。東がよく見てくれた。GKが出てきているのも分かっていた。どうしても1点入れないといけないと思ってループを狙いました。これで帳消しじゃないけど、良かった」
―後半に流れが悪くなって2失点したが?
「ハーフタイムに権田が『1点取られても大丈夫。3点取られなければ大丈夫』と声をかけて出て行ったのですが。前の試合で3点取ってくれた前線の選手に感謝したいです」
―結果にホッとした?
「絶対に負けてはいけない試合だった。代表の責任感というものを初めて感じました」
―暑さはどうだった?
「中東で試合をするのが僕は初めてだった。でも暑さの中で集中して、思ったよりプレーできた」
―ザッケローニ監督も見ていたが?
「五輪で結果を出したら見てくれると思う。でも僕はJでまだ3ヵ月くらいしか試合に出ていない。そういう意味でまずは試合に出してくれているチームがあってこそ。レイソルに感謝したい」

●DF鈴木大輔(新潟)
―判定については?
「前半から納得のいかないジャッジが続いていたので、ああいうところでセーフティーにやらないといけなかったと思います。後悔はあります。体が正当に当たっていたのにファウルになったりとかしていたので、そこはみんなイライラしていた。そういう中でのゲームだったので、PKの場面ではもっとセーフティーにやらないといけなかったのかなと思います」
―審判の傾向や流れを読んでのプレー選択が必要だったということ?
「そうですね。ダイレクトで蹴ってキックミスになるのが怖くてトラップしようと思ったのですが、後ろから勢いよく来られたので、そこはダイレクトで蹴れば良かったなと思います」
―1-2のスコアになって、それでも大丈夫だったのだが、精神的にはどうだった?
「早い時間に取られたのでちょっと焦りがあったのですが、自分たちとしては1点を取りに行くということでやっていることは変わらなかった。相手も2点目を取ったあとは確実に運動量が落ちていて、単発になっていた。そこだけうまく跳ね返して、というのは話していました」
―暑さはきつかった?
「そうですね。でも今日は試合で声を出しているときに声がかれるのが嫌でしたね」
―ピッチの凸凹は?
「中盤の選手は前半から苦しんでいて、もう少しつなげたかったというのがありましたが、相手も前がかりにきていたので、それに対してつないで前から取られるよりは、一回蹴ってラインを上げたいというのがあったので、あまりつなごう、つなごうという意識は最初はなかったです」
―クリアボールを高く蹴り上げているようだったが?
「前がかりに来ていたので、中途半端なクリアで2次攻撃を受けるのが怖かった。最初の方から意識はしていました」

濱田水輝(浦和)
―2点目を失ったあとは?
「苦しい時間帯に2点目を取られてから精神的にも体力的にも苦しかったです。レフェリングがあいまいで、ペナルティーエリアで背負われたりしたときはドキドキしていました」
―結果については?
「とりあえず通過できて良かったけど、負けは負けなのでそこは複雑です。ホーム(豊田)でやったときとは勢いが全然違った。セットプレーからやられたのは良くなかった。1点目は僕のマークのところでそらされて、という失点だったし、そこは反省しています。今思えばホームでの1失点が余計でした」
―全体的には?
「審判がやっかいでした。とりあえずリスクマネジメントをしていかないといけないと思ってやりました。点を取るために人数をかけて攻められたときは怖かったです。ただ、実力的には絶対に負けてはいけないチームでした」
―五輪連続出場という意識もあった?
「日本がオリンピックに出られないということになってはいけないと思っています」
―ベンチからはどんなことを言われた?
「プレーが切れたときはしっかり水分補給をするように、賢いプレーをしろと言われました。2点目を取られたあと、相手も疲れて足が止まっているから、しっかりつないでいけという指示が来ました。言われるまで気づかなかった。相手が疲れているというのは自分たちでやりながら気づいていかないといけない」
―残り15分で入ってきた14番も嫌だったのでは?
「しっかりついていって、チャレンジ&カバーというのを心がけていました。もう1点取られるのだけは嫌だった。延長には行きたくないと思いました」
―ロッカーの雰囲気は?
「やはり負けたのでみんな喜んではいませんでしたね」

●GK権田修一(F東京)
「みんなギリギリのところで戦っていた。ロングボールを蹴ってくるということは事前に分かっていたこと。相手どうこうじゃなく、リスタート(セットプレー)からの失点はいけない。1点目はマークがフリーになっていた」
―1-2での敗戦だったが?
「後半は自分たちのペースでできていなかった。ずっと耐えながらやっていたので、そのしわ寄せが失点だった。ただ、2点目を取られたときに時間を見たらまだ10数分しかたっていなかたので、開き直れた。やるしかないなと」
―先制したのは理想的だったが?
「得点の前も後も自分たちのペースではなかった。試合前は、暑いから無理、じゃなく、しんどいなりにやろうと話していた」

●DF比嘉祐介(流通経済大)
「痛めたのは左足です。(前半32分に)ドリブルでいったときタックルされて、そのまま足ごと持っていかれました。ハーフタイムにテーピングをしましたが、やはり無理でした。暑さは、今日はだんだん慣れてきたので大丈夫だった。(沖縄の)夏くらいです。僕は前半しか出ていないですしね。まずは突破したので、みんな切り替えていきたいです。Jと大学でアピールして、9月からの最終予選メンバーに入れるようにしたいです」

●MF山村和也(流通経済大)
「全体的にサポートのスピードが暑さのせいで遅かったりしていました。これだけ暑い中でもしっかりやることが重要。プレー選択は場面や時間帯など状況に応じて。ただ、終盤はしっかり保持しようとしてやっていました」
―1-2で負けての2次予選突破。
「なかなか自分たちの流れにならなかった。セットプレーで相手にやられたのは良くなかった。ゴール前をしっかり固めてはいたが、ロングボールが多くて落ち着かなかった。でもとりあえずホッとしました」

●FW永井謙佑(名古屋)
―試合を終えて。
「ホッとしました。全然走れなかった。走ればすぐのどがカラカラになって。前にはいけるけど、それしかできなかった」
―1-2のスコアになったあとは?
「ヒヤリヒヤリとやっていました。何とも言えない気持ちです。負けたことが悔しいですね」
―何が良くなかったのか?
「試合を通してバタバタしていたので、蹴られてもバタバタしないようにしないと」
―蹴ってくるのは想定内だったとも言えるが?
「思ったよりいろんなところからロングボールが出てきた。ボールの出どころを抑えるのが大切です」
―いいボールが前線に入らなかったのでは?
「そういうふうになるのは分かっていたけど、後ろ気味に寄せられたので、コントロールするのが難しかったです」
―落ち着かなかった原因は?
「予想以上に相手が前から前から来ていた。勢いよく来られたときに受け身になってしまった。押し込まれたら押し込まれっぱなし。最終予選までにそこを改善していきたい」
―1-1になったときは?
「追いつかれても焦ることはなかったけど、1-2になったときは危ないと感じました。最後はしっかり回して、ゴールまで行こうとしてやっていました」

●MF山口螢(C大阪)
―どんな指示で入った?
「点を取られて少したったところで僕が入ったのですが、相手も勢いづいていましたし、ロングボールがきたときに挟みこんでという狙いと、ボールを回して、という意図がありました」
―暑さは?
「僕はそんなことなかったです。僕は普通くらいです」
―熱中症になった選手もいたようだが?
「個人的にはまだ動けました。パスコースが1個くらいしかなく、それはみんなの足が止まっていたというのがあると思う。もっとパスコースを2個3個にしたらもっと回しやすくなると思った。1個当てて落としても次がないので、どうしても難しいところを狙うようになってしまって。難しかったですね。当ててそこで取られたらカウンターを食らうので、それよりはシンプルに蹴るということを考えていました」

●MF東慶悟(大宮)
―先制点をアシストした。
「苦しい試合だったけど、結果論だけど、あの1点が大きかった。(酒井)宏樹が見えた。よく決めてくれました。GKが出てくるのも分かっていました」
―2失点した。
「後半の早い時間帯に2点取られて焦った。3点目を取られなくて、何とかなりました」
―暑さは?
「めちゃめちゃ暑かった。こんなに暑い中でサッカーをしたことはない」
―結果については?
「負けたことは悔しいけど、最終予選に行けたことが良かった」
―課題は?
「後半の立ち上がり。みんな気をつけようとハーフタイムに話して臨んだのだが、反省しないといけない。セットプレーでやられるのはよくない。この暑さでやれたことは収穫。最終予選の糧になる」
―22日の練習後に熱中症になったようだが?
「練習後に頭がクラクラしました。ただ一晩寝たら大丈夫でした」

●MF清武弘嗣(C大阪)
「きつい試合でした。宏樹が点を取ってくれて良かった。後半は焦った。長いボールを蹴られすぎた。苦しい試合だった」

●FW大迫勇也(鹿島)
「前でキープしろ、時間をつくれと言われて入りました。でも相手がハイボールを蹴って来ていたので大変だった。1人(1トップ)だったから、もう1人いれば違ったと思う」
―結果については?
「喜べないです。負けは負けだから。何がどうあれ、負けたことは残る。でも気持ちを切り替えていきたい」

(取材・文 矢内由美子)

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