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[コパ・アメリカ]開催国・アルゼンチンはドロー発進、ボリビアに大苦戦

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[7.1 コパ・アメリカA組 アルゼンチン1-1ボリビア]

 南米チャンピオンを決めるコパ・アメリカが現地時間1日(日本時間2日)、アルゼンチンで開幕した。開幕戦では、7大会ぶりの優勝を狙う開催国のアルゼンチンがボリビアに大苦戦。後半2分に先制を許すと、同30分、途中出場のFWセルヒオ・アグエロが同点ゴールを決め、なんとか1-1の引き分けに持ち込んだ。

 メッシテベスラベッシの3トップを採用したアルゼンチンは前半からメッシが個人技でチャンスをうかがうが、ボリビアのコンパクトで組織的な守備の前に攻めあぐねた。

 前半9分、ドリブルで駆け上がったメッシからラベッシへのスルーパスはオフサイド。同24分にもメッシの突破からラストパスを受けたラベッシがシュートを狙うも枠を捉えられない。同32分、メッシのシュートをGKが弾いたこぼれ球にMFカンビアッソが詰めたが、押し込めなかった。

 ボール支配率の割になかなか決定機をつくり出せず、前半を0-0で折り返すと、後半開始からカンビアッソに代えてFWディ・マリアを投入。テベスを中央に置き、右にラベッシ、左にディ・マリアが入り、メッシはトップ下に下がった。

 ところが、試合は思わぬ展開となる。後半2分、ボリビアは左CKからニアサイドのFWロハスがヒールキック。ニアポストについていたMFバネガはトラップからクリアしようとしたが、まさかのトラップミスでボールを後方にこぼしてしまう。GKロメロが必死にかき出したが、すでにゴールラインを越えていたとしてボリビアの先制点となった。

 追い込まれたアルゼンチンは怒涛の反撃に出る。左サイドに入ったディ・マリアが果敢な突破や正確なクロスでチャンスを演出。後半25分にはラベッシに代わってアグエロが入り、さらに攻勢を強めた。

 アルゼンチンの執念が実ったのは後半30分だった。素早いリスタートからディ・マリアが左クロス。これをファーサイドにオーバーラップしていたDFブルディッソが胸で落とし、ゴール正面のアグエロが右足ダイレクトボレーでゴールネットに叩き込んだ。

 開催国の意地にかけ、勝ち点1では終われないアルゼンチンは勝ち越しゴールを目指し、その後も攻め立てたが、ボリビア守備陣も集中力を切らさず、2点目を許さない。結局、試合は1-1のまま終了。試合後、貴重な勝ち点1を手にしたボリビアの選手たちがガッツポーズを見せる一方、地元観衆からブーイングも浴びるアルゼンチンの選手たちはうなだれていた。

 それでもアグエロは試合後のインタビューで「最初の試合で、難しい試合だった。ただ、負けなかったことが重要だ。これからだんだんよくなっていくと思う。今日も試合の中でよくなっていったし、悪かった点を修正していくことができた」と強調。追い付いてのドローを前向きにとらえ、第2戦以降の巻き返しを誓っていた。

[写真]ボリビアに苦戦したアルゼンチン。メッシも天を仰ぐ

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