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[MOM459]神戸U-18DF岩波拓也(2年)_“94JAPAN”キャプテンの意地で2戦連続FK弾の活躍

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.29 日本クラブユース選手権(U-18) 名古屋U18 1-2 神戸U-18 ニッパ球]

 ヴィッセル神戸U-18のDF岩波拓也が2戦連続直接FKを決める活躍で、初の決勝進出へ大きく貢献した。U-17W杯メキシコ大会を戦い、世界8強となった“94JAPAN”ではキャプテンを務めていただけに、今大会へ向けては「自分はW杯のキャプテンをやっていて、他のチームに負けられないというプライドがあった」。そんな強い思いを胸に戦い抜いて、夏の日本一決定戦でファイナリストになった。

 名古屋U18との準決勝での前半25分、FW内田祐介が絶好の位置でFKを獲得。最初は味方に合わせようと思ったというが、「みんなから狙え、狙えって言われたので」と直接ゴールを狙っていった。右足で蹴りこんだグラウンダーのボールは二アサイドで相手選手の足に当たり、ゴールへ吸い込まれた。「きょうは雨でピッチがスリッピーだったので、それを活かして蹴ることができて良かった」と読み通りのゴールに岩波は笑顔をみせた。

 準々決勝の川崎F U-18戦(2-0)でも2点差に突き放す直接FKを決めていたため、この日もFKには自信があった。もちろんセットプレーだけでなく、守備でも存在感を発揮。ピンチの場面では体を張って、相手の攻撃を跳ね返した。終了間際にはパワープレーで押し込まれて、失点したが「もったいない失点でしたが、ああいうのは次に活かせる失点だったかなと思う」と前を向いた。この失点で今一度チームを引き締め、決勝戦を迎えるつもりだ。

 神戸の野田知監督は岩波のことを「メキシコに行って、コーチングやカバーリングの質が上がった。味方が(前へ)行くか行かないかをハッキリと伝えて、前線の選手への声かけのレベルも上がったと思う」と称えた。ブラジルなどの強豪国と対戦した世界大会を通じて「プラスの声をかけられるようにしよう」と考え方が大きく変化。それが自身の成長につながった。

 決勝戦で対戦する東京Vユースには“94JAPAN”の戦友であるMF中島翔哉やFW高木大輔がいる。「東京Vもいいチームだし、W杯で一緒に戦ってきたメンバーも多いですが、それに負けないように頑張りたい」と力を込めた。

 奇しくも今大会の準決勝前の宿舎が、東京V、神戸、名古屋、柏と全チーム同じだったため、空き時間にはU-17W杯のメンバーと様々な話をする機会もあったという。その場では準々決勝でFKを決めたことについて、世代別代表ではチームメイトだった楠美から冗談交じりで「FK持ってないでしょ?!」と言われたそうだが「決勝でFKがあったら、また決めて。俺は持ってるぞというところをみせたいと思います!」と岩波は強く意気込んだ。3戦連続のFK弾で神戸を初の栄冠に導く。

(取材・文 片岡涼)
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