beacon

ザックも絶賛の“カリスマキャプテン”、長谷部が日韓戦へ「勝てると思う」

このエントリーをはてなブックマークに追加


 日本代表は9日、試合会場の札幌ドームで公式練習を行い、10日の韓国戦に向けて最終調整した。アルベルト・ザッケローニ監督にとって就任後3度目の日韓戦。「W杯予選前最後の試合でもあるし、予選突破が我々の目標なので、本番の北朝鮮戦、ウズベキスタン戦に向けても、この試合は大切なゲームになる」。9月2日に迫ったW杯アジア3次予選初戦・北朝鮮戦(埼玉)へ、この一戦が持つ重要性を強調した。

 昨年10月12日、敵地・ソウルでの韓国戦は0-0の引き分け。今年1月のアジア杯準決勝ではPK戦にもつれ込む死闘を制した。ザッケローニ監督は「地理的にも近くに位置し、両国がアジアのトップを走っている。W杯での好成績や海外組が数多く存在することを考えても、ライバル意識があるのは当然の流れだと思う。世界的に見ても、非常にサッカーが進歩している2つの国だと思っている」と、その“因縁”を肌で感じ取りつつ、「ただ、忘れてはいけないのはW杯予選前最後のテストの試合になるということ」と指摘した。

「選手を見ても、非常に集中しているし、準備はできているなという印象を持っている。選手には全幅の信頼を寄せている」。そう強調した指揮官はMF長谷部誠(ボルフスブルク)について「理想のキャプテンだと思っている」と言う。「選手間だけでなく、すべてのスタッフとコミュニケーション能力が高い。いいタイミングでコミュニケーションを取れるところ、彼のパーソナリティーや礼儀正しいところも含めて、理想のキャプテンだと思う。キャプテンを指名するのは監督だが、持っているカリスマを伝えるのは監督ではない。彼の持っているカリスマ性が他の選手、スタッフに伝わるのは彼の素晴らしいところだと思う」と絶賛した。

 指揮官の期待に応えるべく、長谷部は必勝を誓う。「韓国戦は気持ちのぶつかり合い。そこで負けなければ、自分たちの方がいいチームだと思っているし、勝てると思う」。そう自信を見せると、「もちろんいいサッカーをしたいし、ボールをつないで、いい形で守備をして攻撃に移って、自分たちのリズムでサッカーができればいいと思っている。でも、一番は結果かな。結果を出して、それを勢いにつなげたい」と力説した。韓国撃破でW杯予選に弾みを付ける。“カリスマキャプテン”がザックジャパンを引っ張り、ブラジルへの道を切り開いていく。

[写真]鋭い目つきで練習を見守るザッケローニ監督

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ゴールを“予言”する香川、「点を取れそうな予感がする」
内田&吉田は合流遅れを逆手に取り、W杯予選シミュレーション
天国の松田さんに勝利を…栗原「見てくれていると思う」
監督会見
選手コメント

TOP