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「1点取れば相手は崩れる」U-22代表、マレーシアを攻め倒す

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 ロンドン五輪を目指すU-22日本代表は21日のアジア最終予選初戦(鳥栖)のU-22マレーシア代表戦を2日後に控えた19日、試合会場である賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで初練習を行い、冒頭15分間を除く非公開練習で調整した。

 先制点にこだわる。そしてマレーシアを攻め倒す。いよいよ始まる最終予選初戦へ向けた現地練習初日、チームは攻守でのバランスの確認など約2時間のトレーニング。その後居残り練習で関塚隆監督のクロスからヘディングシュートの練習を行ったMF清武弘嗣は「先制点を取れば何点でもいける」と話し、FW永井謙佑も「1点取れば相手は崩れると思う。前線はみんな調子いい。最初が肝心だと思う。自分は黙々とやっていきます」と先制ゴール、そして大量得点への意欲を示した。

 W杯アジア3次予選を戦った日本代表が北朝鮮戦、ウズベキスタン戦でなかなか得点できずに苦しむ姿を見てきた。だからこそ、引いて守ってくるであろう相手から1点を取ることの難しさは分かっている。焦れることなく、慌てずに攻略して一気に突き放したい考えだ。

 チームは2-0で勝利した第16回アジア競技大会で対戦した試合と、マレーシアへ遠征したチェルシーとマレーシアとが対戦した映像で確認。主将のMF山村和也は「イメージが持てた。相手はラインをしっかり敷いて守備を固めてくる印象。(ボランチの自分から)タテに入れて、崩していければいい。アジア大会の時のようにボールを持つ時間が長くなると思うけれど、ボールを動かしながら崩していければいい」。相手が守りを固めてきても攻め続けて先制点を奪い、ホームで相手を圧倒する。

 対日本ということでマレーシアが戦い方を変えてくることも想定内だ。W杯予選を経験したGK権田修一は「対日本と言うことでウズベクのようにやり方を変えてくるかもしれない。ウズベクの時は予想と違う選手が出ていた。どういう出方をしてきても自分たちは対応しないといけない。入りの先制点が勝つためには大事だと思う」。A代表の一員としてW杯予選の厳しい戦いを体感してきた清武とFW原口元気に加え、永井やFW大迫勇也、FW山崎亮平らU-22代表で結果を残してきたアタッカーたちも好調ということで準備万端。相手がどんな戦い方をしてきても、強烈な先制パンチを見舞って一気にマレーシアの砦を攻略する。

(取材・文 吉田太郎)
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