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「楽しもうと思った」関塚ジャパン初先発の19歳MF扇原が先制点の起点に

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[9.21 ロンドン五輪アジア最終予選第1戦 U-22日本代表2-0U-22マレーシア代表 ベアスタ]

 関塚ジャパン初先発の19歳MF扇原貴宏(C大阪)が先制点の起点となった。前半10分、扇原はハーフウェーライン付近でボールを持つと前方のMF東慶悟へ正確なグラウンダーの縦パス。この好パスをダイレクトで後方へはたいた東とMF清武弘嗣とのコンビによって先制点が生まれた。

 先発を告げられたのは試合当日。「準備はしていた。緊張はしなかったけれど、こうして日の丸をつけてオリンピック予選を戦えるというのは、やりたくてもできない人もいるので楽しもうと思っていた。すごいワクワクしていました」。最終予選の緊張感を「楽しんだ」MFは中盤の底の位置で再三ボールに絡み、正確な左足を駆使してセットプレーも担当。不用意にボールを失う場面もあったが、関塚隆監督は「ボールタッチで数多く触りながらリズムをつくっていた」と及第点を与えていた。

 C大阪の下部組織出身でプロ2年目。だがクラブではJ1で5試合連続先発フル出場を果たし、浦和戦では決勝ゴールも決めた。「チームでも出れている。こっちでもやるだけだったので出れてうれしい」と喜んだMFは「ヤマくん(山村)とバランス取ってできていたし、センターバックの2人が跳ね返してくれていたのでバランスよくできていたと思う」と守備面についても納得。初先発で勝利に貢献したこの試合を自信に、主将の山村和也やクラブの先輩MF山口螢、そして磐田MF山本康裕らと争うボランチのポジションを死守する。

(取材・文 吉田太郎)
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