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古巣・カターニアから強烈な恩返し弾!森本が同点ヘッドで今季2点目

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 森本、古巣相手に今季2点目!! セリエAは2日、第6節2日目を行い、FW森本貴幸の所属するノバラはホームでカターニアと対戦し、3-3で引き分けた。古巣戦の森本は4試合ぶりのベンチスタートとなったが、1-2の後半13分から途中出場し、同20分に同点弾。その後、勝ち越したチームは終盤に追い付かれ、悔しい引き分けに終わったが、森本自身は9月17日のカリアリ戦(1-2)以来、3試合ぶりとなる今季2得点目で存在感を見せ付けた。

 気合いがみなぎっていた。後半11分にカターニアのMFロディに直接FKを決められ、1-2と勝ち越された直後の同13分、途中出場でピッチに入った森本はすでにエンジン全開だった。投入直後に激しいプレーでファウルを取られるシーンもあったが、貪欲にゴールだけを狙いにいった。

 そして出場から7分後の後半20分、左後方からのMFピナルディのFKをMFリゴーニが頭で折り返したところに森本が体ごと飛び込んだ。ヘディングで押し込む同点ゴール。昨季まで5シーズンに渡って所属していた古巣相手に強烈な恩返し弾を叩き込んだ。

 ゴール裏のノバラサポーターに向かってガッツポーズを繰り返し、左胸のエンブレムを叩く森本。昨季はカターニアでわずか12試合出場(うち先発4試合)1得点にとどまり、出場機会を求めて慣れ親しんだクラブを離れ、新天地での挑戦を決断した。この日は4試合ぶりのベンチスタートだったが、開幕から5試合すべてに出場(うち先発3試合)。前節までに1得点1アシスト1PK獲得と、ストライカーとして着実に結果を残してきた。古巣相手に自分の存在価値を証明したい。そんな強い決意が込められた一撃だった。

 森本の同点ゴールで勢い付くノバラは攻勢を強める。後半34分、DFジェミティの左クロスが逆サイドの森本のところまで流れてくると、森本はすかさず左足でシュート。これはDFのブロックに阻まれたが、同40分に途中出場のFWジェダが逆転となる勝ち越しゴールを決め、3-2と試合をひっくり返した。

 今季初勝利となる大金星を挙げた9月20日のインテル戦(3-1)に続くホーム連勝は目前だったが、後半ロスタイムに痛恨の失点。3-3の引き分けで今季2勝目はならなかった。ただ、ホームで2試合連続の3得点と攻撃陣が爆発。森本、ジェダという途中出場のFW陣が結果を残し、チーム内の競争という意味でも今後につながる勝ち点1となった。

[写真]後半20分、FW森本貴幸(左、11番)が古巣相手にヘディングで同点ゴールを決める


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