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[CL]公式戦3試合ぶり先発も不発…香川「すごいロッカーは暗かった」

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は19日、各地でグループリーグ第3節2日目を行った。F組では日本代表MF香川真司の所属するドルトムント(ドイツ)がアウェーでオリンピアコス(ギリシャ)と対戦。1-3の完敗で1分2敗となり、最下位に転落した。リーグ戦では2試合連続で出番のなかった香川は9月28日の欧州CL・マルセイユ戦以来、公式戦3試合ぶりに先発出場したが、得点に絡むことはできず、1-2の後半21分に交代した。

以下、試合後のコメント

「すごいロッカーは暗かった。重い1敗になった」

―試合前のテンションは?
「とても高かった。試合への思いもあったし、チャンスもあったので、それを決めないと、こういう試合は厳しい。特別、相手が強いわけではない中で先制点を取られたのは大きい」

―前半からシュートを狙った。
「シュートを狙って、絡んでいきたいという意図があったが、それができず代えられたかな。悪くなかったんだけど、手応えもあったんだけど、悔しいです」

―最初のチャンスはループシュートだった?
「ループを狙ったけど、サイドを狙っても空いていた。後悔してもしょうがないが、決めないと。次に生かさないと」

―余裕がありすぎた?
「角度的に余裕がないかと思った(のでループを選択した)。もっと良い判断ができた」

―追い付いた展開は良かった。
「相手はサイドからのセンタリングで、ファーで押し込むぐらいしか怖さはなかった。失点シーンも人数はそろっていた。崩されてはいない。フィジカルの相手にやられた。警戒していたところからやられたら苦しい」

―守備に追われ、モチベーションが難しかった?
「うちは全員守備、全員攻撃のチーム。でも、追いついてすぐに失点したのが痛かった」

―ハーフタイムの様子は?
「監督はもったいない試合だと言っていた。もっとやれと言っていた。そういうのはやっぱりダメですね」

―今日はいけそうという感触はどこでつかんだ?
「しっかり準備して臨んでいたし、強いチームじゃないと感じたので、いけると思っていたけど。ディフェンスが強いわけでもなかったと感じていたので、可能性を感じていた」

―相手の怖さはクロスとPA内だけだった。
「それが入っちゃうのが欧州を戦う難しさかな。レベル的にはこっちが支配している展開だったが、こういう舞台で勝ち切るのは難しい。欧州の難しさなのかも」

―後半、ポジションを下げた?
「相手もリトリートしていたので、引いてボールを引き出そうとしたけど……。もっとやりたかった」

―去年もブンデスリーガでは快進撃を見せたが、欧州では苦戦した。
「気負いはないが、なんか点を決められたりする。去年からそうだけど、そういうので負けたかな。力の差は感じない分、悔しいなと思う。決め切れる選手にならないといけない」

―リーグとの違い?
「意識は変えてないんだけど。気負っているとかは特にないし。でもやっぱりチャンスをものにしようという強い意識がある分、慎重にいき過ぎているのかなというのはある」

―代表のあと「ドイツに戻ってからが勝負だ」と再三、言っていたが?
「今日もスタートから使ってくれた。監督のCLに照準を合わせてくれっていう意図だったと思う。うれしかった。結果として表したかった。前半のチャンスを決めないといけない。難しいけど、結果が求められていた。あのポジション(トップ下)は。取れなかったという意味では交代も仕方なかった」

―監督からは何か言われた?
「点を取ってくれと言われた。昨日、そういう感じで言われた。気にかけてくれていた」

―代表から帰って意識が変わったところがある?
「代表は代表、クラブはクラブ。やり続けるしかない。悔しいけど、切り替えてやるしかない。やるしかないので。次に向けて。チャンスを決めないといけない。もっと追求していきたい」

―それにしてもチームが暗い。
「悔しい、もったいない負けだったから。グループリーグ突破もかかっていた大事な一戦。悪い内容じゃない。勝ちたかった。チャンスもあった」

―次のリーグ戦がすぐある。
「ホームだし、時間もない。ケルンとの対戦は楽しみ。考えている余裕もない。これからですから。リーグで盛り返していければ。落ち込む必要はない」

(取材・文 了戒美子)

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