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大迫MVP弾で鹿島が史上最多4度目V!延長戦の激闘制し15冠達成!!

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[10.29 ナビスコ杯決勝 浦和0-1(延長)鹿島 国立]

 大迫弾で戴冠!! ナビスコ杯決勝が29日、東京・国立競技場で開催され、8年ぶり2回目の優勝を狙う浦和レッズと、9年ぶり4回目の優勝を目指す鹿島アントラーズが激突。互いに退場者を出し、10人対10人となった決戦は0-0のまま延長戦に突入すると、延長前半15分にU-22日本代表FW大迫勇也が決勝点を決め、鹿島が1-0で競り勝った。大会MVPには大迫が選ばれた。
 鹿島はオリヴェイラ監督が就任した07年から5年連続でタイトルを獲得。オリヴェイラ監督にとっては初のナビスコ杯優勝で、J監督史上最多となる6冠を達成し、クラブとしてもJリーグ、天皇杯を含めて15個目のタイトル獲得となった。

 浦和は堀孝史監督初陣となった22日の横浜FM戦(2-1)と同じ4-3-3のシステムを採用。DF宇賀神友弥が体調不良でベンチ外となったためDF平川忠亮が左SBに回り、DF山田暢久が右SBで先発した。
 鹿島は22日の神戸戦(1-1)から先発一人が変わり、FW田代有三に代わってFW興梠慎三が公式戦4試合ぶりに先発。9日のナビスコ杯準決勝・名古屋戦と同じメンバーで臨んだ。
[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは中盤でのせめぎ合いが続き、互いになかなかシュートまで持ち込めない。両チーム通じて最初のシュートは前半11分。鹿島はMF野沢拓也の左FKからゴール前に飛び込んだFW興梠慎三が頭で合わせたが、ヘディングシュートは大きく枠を外れた。

 浦和は前半14分、MF柏木陽介が右サイドから仕掛け、ドリブルでMF小笠原満男をかわすと、ゴールラインぎりぎりをえぐってクロスを上げたが、味方には合わなかった。前半16分にも鹿島にチャンス。DF青木剛のパスから右サイドを突破したDF新井場徹が折り返し、ニアサイドでFW大迫勇也が合わせたが、右足のシュートは角度がなく、ゴール左へ外れた。

 浦和のファーストシュートは前半20分。右サイドでMF山田直輝からパスを受けたMF梅崎司が中に切れ込み、左足でミドルシュートを狙ったが、ゴール上に外れた。中盤で細かくパスをつないでチャンスをうかがう浦和は同23分にもMF鈴木啓太の縦パスを山田直がワンタッチで流し、FWエスクデロ・セルヒオが狙うが、シュートは枠を捉え切れなかった。

 徐々に試合の主導権を握る鹿島は前半25分、興梠からパスを受けた野沢が左45度の角度から左足を振り抜く。強烈なミドルシュートはGK加藤順大が右手1本で弾き、何とかCKに逃れた。同31分にはカウンターから決定機を迎え、興梠のポストプレーから野沢、DFアレックス、野沢とつないでPA内のMF遠藤康に渡ったが、遠藤はシュートを打ち切れず。同37分、FW大迫勇也のラストパスから遠藤が今度は思い切りよく右足でシュートを放つもゴール上へ。両チーム無得点のまま、前半を折り返した。

 後半立ち上がりに試合は思わぬ展開を迎える。後半2分に警告を受けた山田直は同5分にも青木を倒してしまい、2枚目の警告で退場。10人になった浦和に対し、鹿島が数的優位に立った。

 浦和は後半7分、鈴木のロングフィードから梅崎がPA内に切れ込み、右サイド角度のない位置から右足を振り抜くが、外側のサイドネット。同10分にもエスクデロが果敢にドリブル突破を狙うなど気落ちすることなくゴールを目指したが、徐々に押し込まれていった。

 鹿島は後半12分、野沢の右CKにDF中田浩二が頭で合わせるが、ゴール右へ。同15分には左45度の絶好の位置でFKを獲得。しかし、野沢の狙い澄ましたキックはわずかにゴール左へ外れた。

 後半18分、鹿島が最初の選手交代を行い、遠藤に代えてFW田代有三を投入。野沢がトップ下に入る4-2-1-3にシステムも変更し、前線は右から興梠、田代、大迫と並んだ。

 攻撃的布陣にシフトし、浦和を押し込む鹿島は後半20分、左サイドからカットインした大迫が右足ミドルを放つもGKがキャッチ。同23分にはスルーパスに反応した野沢がPA内右から左足でシュートを打ったが、ゴールライン上でDF濱田水輝がクリアした。同25分、野沢のFKに合わせた大迫のヘディングシュートもわずかにゴール左へ外れた。

 後半31分には両チームが選手交代。浦和は梅崎に代わってMF高橋峻希がピッチに入る。鹿島はアレックスに代えてMFフェリペ・ガブリエルを投入。フェリペはそのまま左SBの位置に入った。

 鹿島は後半32分、フェリペの縦パスを興梠がワンタッチで流し、PA内に走り込んだ野沢が右足で狙うもGKが好セーブ。浦和は同34分、カウンターからMF原口元気がドリブル突破を仕掛け、フィニッシュまで持ち込むが、シュートはGKにキャッチされた。

 すると後半35分、原口を倒した青木が警告を受け、この日2枚目のイエローカードで退場。0-0のまま、10人対10人の数的同数となった。鹿島は右SBの新井場がCBに回り、MF柴崎岳が右SBの位置に下がって対応した。結局、その後は互いに決定機をつくることなく90分間が終了。0-0のまま延長戦にもつれ込んだ。

 延長前半開始から浦和は鈴木に代えてMF小島秀仁、鹿島は小笠原に代えてMF増田誓志を投入する。交代枠を使い切った鹿島は延長前半4分、増田が積極的にミドルシュートを狙うと、同6分には増田のロングフィードに反応した大迫がヘディングシュート。しかし、いずれも枠を捉え切れず、浦和も同13分、高橋が原口とのワンツーから右足ミドルを放つもGKの正面だった。

 延長前半15分、ついに試合が動いた。左サイドから興梠がゴール前に浮き球のパスを送ると、田代が胸トラップからボールをキープし、左サイドのスペースにスルーパス。走り込んだ興梠が左足ダイレクトでゴール前に折り返し、ファーサイドまで流れてきたボールを大迫が右足で蹴り込んだ。大迫のナビスコ杯3戦連発弾が値千金の先制点。鹿島がとうとう均衡を破った。

 1点ビハインドとなった浦和は延長後半2分、山田暢に代えてDF坪井慶介を投入し、最後のカードを切る。その直後、原口の左クロスに高橋が頭で合わせるが、ゴール右へ。鹿島も同10分、柴崎がクロスバー直撃のシュートを放つなど試合を決定付ける2点目を虎視眈々と狙った。

 浦和は終盤、CBの濱田を前線に上げるパワープレーで同点ゴールを目指したが、延長後半13分、原口のミドルシュートも力なく、GKがキャッチ。ロスタイムにはエスクデロが強烈な右足ミドルを放つが、わずかにゴール左へ外れ、1点が遠かった。

 試合はそのまま1-0で終了。大迫の決勝点で鹿島が9年ぶり、大会史上最多となる4度目の優勝を飾り、Jリーグ、天皇杯を合わせた国内3大タイトルで前人未到の15冠達成の金字塔を打ち立てた。

(取材・文 西山紘平)

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