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香川、同点アシストも決定機逃す…岡崎との日本人対決は痛み分け

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 香川、同点アシストも日本人対決は痛み分け―。ブンデスリーガは29日、第11節2日目を行い、日本代表FW岡崎慎司の所属するシュツットガルトと日本代表MF香川真司の所属するドルトムントが対戦した。岡崎は4-2-3-1の左MF、香川は4-2-3-1のトップ下でそろって先発。試合はホームのシュツットガルトが前半22分にDFタスチのゴールで先制したが、ドルトムントも同46分に香川のアシストからDFピシュチェクが同点ゴールを決めた。岡崎は後半25分に交代。香川はフル出場を果たしたが、1-1の引き分けで勝ち点1を分け合った。

 今年1月に清水からシュツットガルトに加入した岡崎。昨季終盤は香川が右足第5中足骨骨折で離脱していたため、ドイツでは初対決となった。今季は9人の日本人選手がブンデスリーガでプレーしているが、日本人対決が実現したのは、8月13日の第2節・ボルフスブルクvsバイエルン(長谷部誠がフル出場、宇佐美貴史が後半24分からロスタイムまで出場)以来、今季2度目。日本人選手がそろって先発したのは今季初となった。

 立ち上がりはアウェーのドルトムントが果敢に攻め込んだ。前半3分、PA内で右クロスを受けたFWレワンドフスキが反転シュートを放つが、左ポストを直撃。その直後には香川の横パスからMFゲッツェが右足で狙うも、わずかにゴール左へ外れた。同6分にも香川がPA外から積極的にミドルシュート。しかし、これはDFのブロックに阻まれた。

 均衡を破ったのは、序盤は押し込まれていたシュツットガルトだった。前半22分、MFハイナルの左FKからファーサイドに流れたMFハルニクが右足でボレーシュート。右ポストを弾いた跳ね返りをタスチが右足で押し込み、先制点を奪った。

 勢い付くシュツットガルトは直後の前半25分、DFモリナーロの縦パスから最終ラインの背後を取った岡崎が正確なトラップでボールをコントロールし、左足でシュート。DFに当たったこぼれ球をFWカカウが頭で狙ったが、わずかにゴール左へ外れ、追加点とはならなかった。

 すると前半ロスタイム、ドルトムントは香川がゲッツェのスルーパスに反応。PA内左に抜け出すと、左足でシュート性のクロスを送り、ゴール前に走り込んだピシュチェクが右足で蹴り込んだ。

 前半終了間際に同点に追い付いたドルトムントは再びリズムをつかみ、後半に折り返す。後半5分、右サイドから中に切れ込んだ香川が強烈な左足ミドルを放つが、GKの好セーブに阻まれた。同15分にはロングフィードをレワンドフスキがワンタッチで落とし、香川がPA内に進入。鮮やかなキックフェイントでDFをかわすと、GKとの1対1から右足を振り抜いたが、シュートは大きく浮いてしまった。絶好の決定機だったが、2戦連発弾とはならず、試合は1-1のまま終盤に入った。

 前線を精力的に駆け回っていた岡崎は後半25分に交代。一進一退の攻防が続く中、ドルトムントは試合終了間際の同44分にゲッツェの右CKからDFスボティッチが決定的なヘディングシュートを放つが、GKがビッグセーブ。互いに最後の決め手を欠き、そのまま1-1でタイムアップ。ドルトムントの連勝は4でストップし、シュツットガルトは2連勝後、2戦連続ドローとなった。

[写真]同点ゴールをアシストしたMF香川真司


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