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[AFC U-16女子選手権]U-16女子代表、タイ戦後のコメント

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 中国で開催中のAFC U-16女子選手権に出場しているU-16日本女子代表は5日の第2戦でU-16タイ女子代表と対戦し、10-1で大勝した。日本は初戦の北朝鮮戦(1-0)に続いて2連勝。勝ち点6で首位の中国に並び、得失点差で下回り、2位に付けている。

 AFC U-16女子選手権は日本、中国、北朝鮮、韓国、オーストラリア、タイの6チームが総当たりのリーグ戦を行い、上位3チームが12年にアゼルバイジャンで開催されるU-17女子W杯への出場権を獲得する。

以下、JFA発表のコメント

●吉田弘監督
「今日は決して満足のいく内容ではなかったが、勝ててよかった。前半、得点が入ってからは余裕が出てきたものの、試合前に目標としていた判断の部分や冷静にプレーするということが最初はできていなかった。これを90分間続けられるようにしなければならない。

1試合目も2試合目もメンバーこそ変わったものの、戦い方は同じ。今日は勝利することが重要だったので、勝ち点を積み上げられたことは良かった。次の試合では、1試合目や2試合目で調子の良かった選手を起用するつもりだ。次に対戦する中国もここまで2連勝できているので、次の試合に勝った方が(ワールドカップ出場権を得られる)3位以内を確定するだろう。そして、中国は地元でもあるため、決して簡単な試合にはならないだろう。しかし、我々はしっかり守ってボールをつなぎ、ゴールに向かってプレーするという自分たちのスタイルを貫きたい。残りの3試合も、自分たちのサッカーで勝利を目指したい」

●MF井上綾香(河内SCジュベニール)
「チームとして多くの得点を挙げられて良かったが、決めるべきところで決めていればもっと得点できた。簡単なパスミスやパススピード不足で相手にボールを取られる場面も見られたので、次にはその点に気をつけなければならない。

ドリブルやパスなどの状況判断をしっかりし、スピードを活かしてドリブルをして相手を抜いてゴールを決められればよかったが、なかなか思うようにいかなかった。相手は思ったよりもスピードがなかったので、抜きやすかった。このゲームではキャプテンを務め、90分間切らさないように声をかけていくことを心がけたが、ゲームの途中から試合に入り込んでしまって声を出せなかった。次の試合では自分の得意なドリブルでの仕掛けをしつつ、パスも考え、良い判断をして行きたい」

●DF松原有沙(大商学園高)
「試合に入った時はあまり緊張しなかった。とはいえ、序盤はもたついて少し焦ったが、全体的にパスを回せていて良かったと思う。自分では特に前半は積極的に前に行けたものの、シュートやクロスを上げるところまでは行けず、相手に取られることが多かった。

 もっと早めにボールを離しておけばよかったが、持ってしまって相手に追いつかれて守備をされてしまった。(センターバックでコンビを組んだ畑中選手とは)前のトレーニングのときからマークの受け渡しをしっかりしようと話してきたので、その部分は出来たが、チャレンジ&カバーができていなく、2人の間にボールが来たときに出遅れてしまった。(ゴールシーンは)コーナーキックからのボールが来るところが蹴った瞬間にわかり、高さもちょうどよかったので浮かさない様にシュートしたものが入った。次は落ち着いたプレーを心掛け、パスミスをなくしてつなげていくようにしていきたい」

●FW白木星(ノルディーア北海道)
「今日の試合では(2桁得点という)自分たちの目標が達成できた。また、自分の長所である前を向いてドリブルで仕掛けることもできたので、自分にとってよい試合だった。FWなので点を取ることを考えると、ハットトリックが達成できなかったことが残念だ。

 1点目の場面では、相手に攻め込まれていた場面で(同サイドDFの長町選手が)取った瞬間によいボールが来て、イメージ通りのターンをして相手を抜いたときにまったくのフリーとなったので、ドリブルで持ちあがってしかけ、ゴール前まで持って行ってシュートをした。2点目は、MFの選手が相手のパスコースを限定してくれており、ボールを持った相手が後ろを向いていたので、その後ろの選手に落としてロングボールを狙っていると思ったので、予測して行ったらボールが取れ、そのままGKと1対1となったのを落ち着いて決めた。

 足元のプレーは日本のほうが上だったので、ドリブルで仕掛けようと思い、積極的にボールをもらいに行こうと思っていた。DFラインの裏へのとび出しでは、オフサイドになることが多かったので、次からは前へのとびだし方を工夫し、ゴールを決めたい」

●MF鳥海由佳(日テレ・メニーナ)
「前半は前に急ぎすぎてボールを失ってしまう回数が多かったし、相手がロングボールを放り込んで来た時に誰が先にボールの落下地点に行くのかがはっきりできずにバウンドさせてしまい、相手に拾われる場面があった。自分自身も前半は緊張してしまい、試合を楽しむよりも自分の持ち味を出そうとすることに気持ちが集中してしまった。点が入りだしてからはみんな楽しんでいたようだった。

 ハーフタイムに監督にも自信を持ってやれると言われたので、後半は力が抜け、得点を重ねて試合が楽しくなった。相手が攻め込んできた中でDFがボールを奪ったとき、サイドの自分が開けばパスコースが作れ、広くボールを回せたと思う。その1つ1つをやらないことで相手ボールになってしまうというのを今日の試合で学んだ。

 序盤では自分がボールを持った時に相手がどういう対応をしてくるか分からなかったが、前半の相手の対応を見て、(相手陣内の)深いところまでボールを運べば中が合わせやすい状況になると分かった。しかし後半、相手も対応してきたので、抜いてすぐに速いボールで中に入れようと思っていた。それがうまくいって何本かの得点につながった。試合の中で相手がどう対応してくるかを見て、自分のプレーの判断をしなければならないし、常にシュートも意識してプレーしたいと思う」

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