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[クラブW杯]左膝痛の酒井は練習復帰もベンチ待機か。本人は「やれと言われたら、やれます」

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 FIFAクラブワールドカップ2011に出場中の柏レイソルは10日、愛知県内のグラウンドで11日の準々決勝・北中米カリブ海代表のモンテレイ(メキシコ)戦に向けて前日調整を行った。8日のオークランド・シティ(ニュージーランド)戦で左膝を痛め、病院で治療を受けるために9日の練習を休んだDF酒井宏樹も参加したが、別メニュー調整。出場可否は試合当日の状態を見て決めることになった。

 酒井の状態についてネルシーニョ監督は「回復してきている。試合当日まで、どこまで回復してくれるか待っている。メディカルスタッフに診てもらっているが、すごくいい回復傾向だと聞いている。明日の報告を待ちたい」と説明した。まったくプレーできない状態ではなく、先発出場できるのか、またベンチ待機なのか、ギリギリまで回復具合を状態を見て決める方針を明かした。

 相手はメキシコの強豪で、新旧同国代表や各国の代表経験者がズラリ。エースにはチリ代表FWスアソが構えるほか、元アルゼンチン代表FWセサル・デルガド、エクアドル代表MFワルテル・アジョビらタレントが揃う。酒井はアンダー世代の日本代表経験はもちろん、ブラジル留学の経験があり、慣れている部分はある。攻守両面で期待されており、出場に向けて万全を尽くしている。

 前日9日は愛知県内の病院で簡単な診察と治療を受けた酒井。この日は朝からランニングを行い、午後の全体練習も別メニューながらランニングなどで調整した。ボールを蹴るなど本格的な練習はできていない。とはいえ、8日の開幕戦から中2日のハードスケジュールで、レギュラー組で怪我のない選手でさえも、この日は約50分間の短めの練習だった。不安を抱える酒井が軽めのメニューなのも、当然といえば当然の状況にある。

 酒井は「まあ、大丈夫です。痛みはないことはないけど、みんな痛みを抱えてやっているので。出られる? それは監督が決めることですけど、やれと言われたらやれますよ」と明るく話した。戦術確認の練習では、酒井も加わって指示は受けた模様。ただMF水野晃樹が右SBで試されており、先発を回避する可能性が高い。途中出場の経験はあまりないが、酒井はどんな起用でも勝利に貢献する意気込みだ。「楽しみですね」とテクニシャン揃いのモンテレイ戦へ、自身が出場するイメージをふくらませていた。

[写真]ストレッチで体をほぐす酒井。明るい表情だったが、あすの試合には出られるのか

(取材・文 近藤安弘)

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