beacon

[クラブW杯]インテル長友からの祝福メールに発奮、柏FW林がサントス戦へ「勝ってユニホーム交換したい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 延長戦にもつれた前日のモンテレイ(メキシコ)戦のPK戦で、勝利が決まる5番手として成功させた柏レイソルのFW林陵平が、セリエA・インテルの日本代表DF長友佑都から激励のメッセージを受けた。友人知人から約200のメールが届き、返信に苦労したようだが、その中に“世界のサイドバック”からのものがあった。

 長友とは明大の同級生で、オフにはしばしば食事にいくなど、チームが変わっても親友関係が続いている間柄。ヒーローとなった前夜は「すごいな、レイソル。PKを蹴れて、決められたのは、これまで頑張ってきたからじゃないか。お互いに頑張ろう」などと書かれたメールが届いたという。長友はユーチューブで試合を確認したようで、林はお礼のコメントと共に「お互い頑張ろう」と返事を送った。

「あいつは活躍してて、俺もいつかチャンスがあれば結果を出したいと思っていた」という林。大学時代からの親友も、今では世界屈指の名門で戦う。活躍を誇りに思うと共に、自身は今季リーグ戦10試合1得点に終わったこともあり、悔しさもあった。だが長友も経験していないクラブW杯でプレー。努力が報われつつある。

 14日のサントス戦も、モンテレイ戦同様にベンチスタートが濃厚となっている。モンテレイ戦では延長後半開始から大会初出場を果たしたが、大舞台を経験し、もっと長い時間プレーしたい気持ちが強まった。少しでも早い時間に投入されるよう、この日の練習でも必死のプレーでネルシーニョ監督にアピールした。「やっぱり、ああいうところで試合に使ってもらって経験ができるのは、選手として財産になるし、自分の宝物。いい経験にして次に活かしたい」と意気込んでいる。

「勝ってユニホーム交換したいですね。誰? それはネイマールだけど、みんなが行くと思うので……。右サイドのダニーロですかね。これからポルトに行く選手なんですよ。すごくいい選手になると思う。でもガンソもいいなあ」と林は目を輝かせた。

 モンテレイ戦後はメキシコ代表のMFヘスス・サバラとユニホーム交換をした。いわゆる“派手で華麗な選手”ではないが、大柄なのにテクニックがあり、上手さと力強さを兼ね備えた守備と正確なパスが持ち味と、玄人受けするボランチに心酔したという。ユニホーム交換は、ピッチの上にいたほうがしやすい。世界が注目する決戦まであと1日。林は出番が得られるようアピールを続ける。

[写真]子供たちにサインする林。再び試合出場を目指す

(取材・文 近藤安弘)

▼関連リンク
クラブワールドカップ2011特集.

TOP