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「女子版キリン杯」にアメリカ&ブラジルを招待、女子W杯決勝が日本で再現へ

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 日本サッカー協会は20日、日本代表、U-23日本代表、なでしこジャパンなど各カテゴリーの2012年スケジュールを発表した。

 女子W杯で初の世界一に輝き、ロンドン五輪アジア最終予選突破も決め、最高の成績で2011年を締めくくったなでしこジャパン。来夏にはいよいよロンドン五輪が迫るが、2月29日~3月7日には強豪国が集まるアルガルベ杯(ポルトガル)に2年連続で参加し、4月にはキリンチャレンジ杯でアメリカ、ブラジルと対戦することが決まった。

 小倉純二会長が「女子版キリン杯」と評した4月のキリンチャレンジ杯は日本、アメリカ、ブラジルの3チームが総当たりのリーグ戦を行う。佐々木則夫監督も「こんなカードが日本でできるとは少し前までは考えられなかった。世界チャンピオンになったことで強豪国も日本に来てくれるようになった」と驚きを隠さない。FIFAランキング1位のアメリカ、3位のブラジル、4位の日本が一堂に会すことになった。

 佐々木監督は「ブラジルとは世界大会でなかなか対戦することがなかった。欧州とはまた違うスタイルのチーム。我々のサッカーがブラジル相手にどこまで通用するか。できること、できないことを確認したい」と、女子W杯では準々決勝でアメリカにPK戦の末、敗れた南米の強豪との対戦を熱望。女子W杯決勝の再戦となるアメリカ戦に向けては「アメリカと対戦したことのない選手にも経験させたい。W杯のころからお互いにどういう変化があったか。ここでアメリカにガツンとやられて、そこからもう一度立ち直るということも想定していいのではないかと思っている」と話した。

「W杯で優勝はしたが、我々のサッカーでイニシアチブを取って勝ち取ったとは思っていない」。世界一にはなっても、本当の実力でアメリカを越えたとは考えていない指揮官。狙うは試合内容でも上回っての“完全優勝”。「五輪はW杯とは別物。足元を見つめて、さらに精進して、今まで取ったことのない金メダルを目指してがんばりたい」と誓っていた。

2012日本代表スケジュール

(取材・文 西山紘平)

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