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[選手権]V候補・市立船橋、残り4分からの逆転劇で初戦突破!

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[1.2 全国高校選手権2回戦 長崎日大1-2市立船橋 市原臨海]

 市立船橋が劇的な逆転で2回戦進出を決めた。第90回全国高校サッカー選手権大会は2日に各地で2回戦を行い、市原臨海競技場の第1試合では市立船橋(千葉)が2-1で長崎日大(長崎)を下した。市立船橋は3日の3回戦で清水商(静岡)とのV候補対決に臨む。

 市立船橋はキックオフ直後、自陣ゴール前で高く舞い上がったルーズボールをDFとGKが見合って動かず、長崎日大のMF久保田駿斗(3年)にシュートを決められて失点。「前半は手堅く行こうと思った」(朝岡隆蔵監督)という狙いで守備的布陣でスタートを切ったにも関わらず、最悪のスタートとなった。

 それでも、後半に菅野将輝杉山丈一郎(ともに3年)を両サイドMFに投入すると、完全に試合のペースを掌握。敵陣に押し込み、立て続けにシュートチャンスを作った。ただし、長崎日大のGK平山優樹(3年)が好セーブを連発し、なかなかゴールを決めることができなかった。

 残り時間が少なくなり長崎日大が逃げ切りを図り始めた終盤、市立船橋はエースの決定力が勝利を手繰り寄せた。36分、右から菅野、杉山とパスをつなぐと、最後は昨年度の全国高校総体得点王で主将を務める和泉竜司(3年)が左足でシュートを決めて同点。さらにアディショナルタイムも攻め続け、左サイドで得たFKから相手ゴール前でハイボールを競り合うと、こぼれ球を拾った和泉が今度は右足でたたき込んだ。

 和泉は「相手のGKが当たっていた。何本もチャンスがあったから決めたかったけど、焦れずに『またチャンスが来る』と思っていた。決められて良かった」と少し興奮気味に試合を振り返った。前半は動きに硬さが目立ち、ミスから失点して苦しんだ市立船橋だったが、後半は持ち味を発揮。最後はエースの2発で勝ち切り、底力を見せつけた。

[写真]市立船橋は試合終了残り4分から逆転勝利
(写真『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 平野貴也)

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